読んだ本の気になる部分を書き留めていきます。
今回採り上げる本は、「炎の陽明学-山田方谷伝-」著.矢吹邦彦です。
COTEN RADIO『【番外編 #66】戦国の貴公子 宇喜多秀家 ~夢託されし秀吉チルドレンの生き様~(後編)【COTEN RADIO】』を聴いている時、深井さんの
というコメントがありましたが、そういえば、山田方谷も、主君の板倉勝静が幕府の要職である寺社奉行に就任することを諫めていたなと、この本のことを思い出しました。
本書切り抜き
宇喜多秀家のケースとは異なりますが、主君の出世を大局的な視点から諫めようとする山田方谷の姿がこの本の随所に書かれています。
書き留めておくこと
激動の幕末を乗り越え、主君の勝静と方谷は再会を果たし、明治10年、山田方谷は73歳で生涯を終えています。
学問を修め、学問によって身を立て、学問の実践によって藩の財政を立て直し、藩の富国強兵を実現しながらも、激しい時代の流れの中で「誠心を立てる」ことを考え、行動し続けた儒学者、山田方谷。
大きな時代の流れの中で、人は無力だと考えることも出来ますし、学問とその実践から得られた大局観によって主君の命と領民の生活を守ったとも考えることが出来る山田方谷の人生。
興味深いです。