😊

朝にはパンを腹に放り込みました
昼にはビーフステーキを、
夜には自分の心を食べました
すると心の黒さが分かりました
なので空を見上げました
雲におおわれたその海は、
まるで僕の瞳のようでした

ただ、ただ涙しました
そんな感情とは程遠いはずなのに、
何故か溢れました
遠くで狼が泣きました
「いい子いい子」
そう呟いて、僕はまた眠りました
星々の煌めきが、僕に生きる喜びを与えました
大自然の生命が、僕に生きる活力を与えました
人々のそのどす黒さが、僕に生きろと命じました
たまには生きるのも悪くないと思いました
そう思ったのを今まで忘れていました
晴がましい面持ちと、あとは後悔だけが、なんだか腸の奥底で引っかかっていました
煮えくり返るのを抑えながら、今日も歩いてゆくのです。

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