四季こもごも
春
明日も見えないほど
満開の桜
雪解けに依存していたら
化石になってしまった
世間はみな、新たな時計を飾っている
僕だけが、いる。
夏
西瓜が割れる。
こころのように。
秋
気付けば箱が
肥大してしまって
満たされないまま求めても
と、諦念ばかり
また、冬が来る。
雪
白に埋まった。
誰もいない。
もう涙も出ない。
残した足跡も、じき消える。
虚ろなままに、目を閉じた。
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春
明日も見えないほど
満開の桜
雪解けに依存していたら
化石になってしまった
世間はみな、新たな時計を飾っている
僕だけが、いる。
夏
西瓜が割れる。
こころのように。
秋
気付けば箱が
肥大してしまって
満たされないまま求めても
と、諦念ばかり
また、冬が来る。
雪
白に埋まった。
誰もいない。
もう涙も出ない。
残した足跡も、じき消える。
虚ろなままに、目を閉じた。
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