四季こもごも


明日も見えないほど

満開の桜

雪解けに依存していたら

化石になってしまった

世間はみな、新たな時計を飾っている

僕だけが、いる。


西瓜が割れる。

こころのように。


気付けば箱が

肥大してしまって

満たされないまま求めても

と、諦念ばかり

また、冬が来る。


白に埋まった。

誰もいない。

もう涙も出ない。

残した足跡も、じき消える。

虚ろなままに、目を閉じた。

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