日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」を最終回まで観て、増したバカリズムへの信頼感
毎週妻と共に楽しみにしていた、日本テレビ系日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」がとうとう最終回を迎えました。
最終回ということで盛り上がってリアタイ視聴をし、若干ロス気味な心持ちで感想やら何やらをば…書かせて下さい、もう少し、今夜は帰らない帰りたくない長谷川誠です。
未見の方の為、一応こちらの記事にはネタバレのハッシュタァァーグ!(エルフ荒川)をつけさせていただきます。これからドラマ本編を観る予定の方は、間違ってもこんなオッサンの酔いどれドラマ感想なんか読まないで、ドチャクソスキの付いている有益な記事を読むことをお勧めいたしますよ。はい。
☆ドラマ「ブラッシュアップライフ」とは
個人的に大好きな芸人であるバカリズムさんが脚本。ライブやネタ番組で披露される一人コントがイチイチ面白く、脚本の練られ具合、そのクオリティの高さから脚本系のお仕事されるのも当然だよなぁと思っていましたが…。
「世にも奇妙な物語」で脚本担当したと思ったら、竹野内豊主演の「素敵な選TAXI」で初めて連続ドラマの脚本を担当。あれよあれよと自身の架空ネカマOLブログが映像化されたり、広瀬アリスにヤンキーOLを演じさせる映画作ったり、女優さんのあった「かもしれない」可能性の世界線を描いたドラマの脚本書いたり。それでも定期ライブは継続し、新ネタを次々に披露するという「どんだけ脚本書くんだよ」でお馴染みのバカリ氏のドラマでした。
音楽がfox capture planってのも良かったですよねぇ。
個人的に好きな曲は「疾走する閃光」。ジムで自転車マッシーンをエッチラオッチラ漕ぐ時にぴったりのBPM。そして疾走感。バンド名が横文字でカッコよく見えますが、訳すならば「キツネ捕獲作戦」。カワイイ。
ドラマの内容は流行りの「転生」「タイムリープ」モノではありますが、そこは流石のバカリ氏。一筋縄ではいかないどころか、転生・タイムリープモノを小馬鹿にするかのようなアンチテーゼ成分を随所随所に絡ませてくれているドラマでもありました。
☆最終話まで観て、感じたバカリ氏への信頼感
1話を観た時には「これ、バカリ氏の女子ネタコントじゃん…」とか思っていました。数々の女子ネタあるあるから、切れ味鋭く重箱の隅を突いてくるような「口にするほどではないけどモヤっとしていることに対するツッコミ」まで。豪華女優陣を使ってのバカリワールドドラマなのかな、と。
↑↑参考までに、個人的に大好きな「意識高い系女子」をエラいこと小馬鹿にしたネタ「女子と女子」。クリームブリュレちゃんカワウィィィー(笑)
ところがどっこい、安藤サクラさん演じる麻美の人生が2周目、3週目と回を重ねていくに従い、散りばめられていた細かなネタの数々が「活きて」くるんですね。まさか最終話で、フリーザ様的な乗り物に乗る老人の雑談が「活きて」くるとは思いませんでしたけれども(笑)
単なる「一人脳内ツッコミじゃん」「女子の雑談じゃん」と思っていた事柄達が、人生の繰り返しをしていく中でしっかりと「オチ」がつくんです。
これ、ネットでは「すごい!伏線回収!」と、漫画ワンピースの内容にイチイチ伏線伏線叫ぶキッズみたいな盛り上がりをみせていましたけれども、単純に小ネタにそれぞれ「オチ」がついたという方が正確なんじゃないのかな、と思います。
だって、バカリ氏は天邪鬼なヒネクレ者だと思いますし。そこがワタクシがバカリ氏が大好きな理由ですし。某ナンチャラKB四十八を手掛けるメガネのあの方が流行らせた「ネット上で考察合戦となるような仕組みのドラマ脚本」だったり、世の「伏線!伏線!キャッキャ」みたいな騒ぎは冷ややかに笑い飛ばすタイプだと思いますし。
その証拠に最終話。
予告では浅野忠信さんが、さも物語のキーマンである「謎の男」として登場したかのように煽り、ネットでは数々の「考察勢」が盛り上がりを見せてくれていました。しかし結果は…物語に何の影響もない
ただ単なる人生二周目のタイムリーパー
しかも、自分でタイムリーパーを名乗ったことを「カッコ悪くない?タイムリーパーって言いたいだけじゃない?」と突っ込まれて終わり。
この裏切り感。
他にも、バカリ氏はインタビューで
あれが伏線!これも伏線!みたいにキャッキャと騒いでいる視聴者に対して「皆さんが騒いでいるのは、この”知覚過敏”程度のことなんですよ」と笑い飛ばすようなステキな回答。痺れますねホント(笑)
個人的に、主人公の麻美が死ぬ度にたどり着く「白い部屋」。バカリ氏演じる担当者(?)がいるその部屋が…
ヒラコー御大の漫画「ドリフターズ」のパロディなんじゃないかしら、バカリ氏好きそうだし…とか思った感想も、きっと冷めた目で鼻で笑いながら否定されそうです(笑)
とにもかくにも、そんなバカリ氏に対する個人的な信頼感が増してしまうステキで面白いドラマでした。
あ、ちなみにフォローするわけではありませんが、別にそんな捻くれているだけのドラマではありませんのであしからず。
TVドラマに詳しくないバカリ氏をフォローするかのように、数々のドラマ制作に関わるドラマのプロであるチーフ・プロデューサーの三上絵里子さんが「30代女子あるある」や「職業あるある」を一緒に取材しに行っていたということもネット記事で読みました。
普通に観たとしても、そういった取材から生み出された細かなリアリティまで練り込まれたド名作ドラマです。安藤サクラさん、ファンになっちゃいました。ええ。
☆おまけ:個人的に大好きなバカリ氏のネタその2
このネタも大好きです(笑)
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