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【漫画】『銀河の死なない子供たちへ』所感~メメント・モリモリ明日も晴れるかな

東北宮城県、曇天や雨の日の寒暖差がまだまだ激しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしぃ?もうそろそろ、コタツを片付けても良いかしらぁ?懐かしのミル姉さん風に語り掛けてみる長谷川誠おじさんです。

麒麟川島さん・かまいたち山内さんの動画を観て知った漫画を読みました。施川ユウキさんの『銀河の死なない子供たちへ』(上・下)です。

ちなみに紹介していた動画はコチラ

全てが終った星で、凸凹姉弟が、“永遠”を遊ぶ――。

とうに人類が滅亡した星で、
ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、
いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、
永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。

そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。

「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、
不死の子供たちの果てしない日常と、
途方もない探求の旅――。

Amazon紹介文より

件の動画でベタ褒めされており、「あ、コレ、確実に泣いちゃうヤツだ」と一瞬躊躇したのですが、ついついkindleでポチってしまいました。やっぱり、ホラ、涙は心の汗ですから定期的に流しておかないといけないですし。

ちなみに、確実に泣く、号泣する前提で買ったマンガシリーズと言えば村上たかしさんの『星守る犬』・西原理恵子さんの『いけちゃんとぼく』です。どちらもエラいこと泣かされてしまいました…。

そんな、涙腺がパカパカしている号泣準備OKおじさん、というハードルが低い状態で読んだ『銀河の死なない子供たちへ』。

はい、もちろん泣きました。号泣まではいきませんでしたが、物語が大きく動き出す下巻からはラストまでティッシュ片手に読みました。

ネタバレを避けるために、ボンヤリとした表現に留めておきますが「”死”が生物たらしめる」、このテーマを「子供」に演じさせる。これは考えさせられると同時に、「そりゃ卑怯っすよ、泣いちゃいますよ」とも思いましたが(笑)

また、伝わる方がいらっしゃるかアレですが、作品全体に漂っている雰囲気はスマホゲーム『ひとりぼっち惑星』。

この『ひとりぼっち惑星』で、見知らぬ誰かから暖かいメッセージが届いた時のような、そんな読後感でした。

しかし…、アレでしょうか。動画でベタ褒めされていたので、ちょっと期待し過ぎた感があったからでしょうか。そこまで思っていたほどの号泣ではなかったのも正直なところ。

マンガをはじめ”不死”をテーマにした作品は多いわけで「不死ゆえの苦悩」や「”不死”を舞台装置にすることで”生”を輝かせる」といった「憧れる人がいるかもしれないけど、結局”不死”って不幸だよ!可哀そうだよね!」みたいな物語に慣れてしまっていたのかもしれません。

流した涙の量的には、同様の”不死”マンガであれば大今良時さんの『不滅のあなたへ』。”死”や”魂”について考えさせられた小説であれば伊藤計劃さん×円城塔さんの『屍者の帝国』。こちらの2作品の方が私個人的には合っているようです。

『不滅のあなたへ』はNHKのアニメ版も良かった…。雰囲気がNHKにぴったりだったと思います。

こちらの『屍者の帝国』もアニメ映画化されていますよ。『銀河の~』もそのうちアニメ化や実写化がありそうな気配ですけれども…。

嗚呼、メメント・モリ(死を忘ることなかれ)

追記:メメント・モリって聞いてゲーム”ペルソナシリーズ”を思い浮かべる人とは良いお酒が飲めそうです(笑)

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