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「孤独」は消せる。– 2017/3/6 吉藤健太朗 (著)を読んで。

つかみは折り紙。

あるイベントで受付係をやった。荷物を預かるのだが、大きくて重いカバンの人が結構いる。

泊まりではなさそうだし、普段から持ち歩いているのだろう。なにが入っているのかわからない。毎日中身はいれかえているのだろうか。置き勉禁止は中学校だけのはずだ。
逆にカバンは持たない手ぶらの人もたまに見かける。財布だけ。しかもかなりの確率て長財布。後ろポケットから半分くらい飛び出して落ちそうだ。理由はわからないが、騎馬戦ではスキだらけで、すぐ帽子をとられるタイプだろう。


だいぶ前に、フライフィッシングに憧れて、竿とリールを買ってサンダルで渓流にいった。釣りたいポイントは水深ありすぎて短パンではいけない。岩場で滑って危ない。
ウエーダーを買った。ズボンと長靴がいっしょになっていて胸の高さの水深まではいってける。 ウエーダーの足裏にはフェルトになっていて濡れた岩場でも滑らない。水陸両用のひとりダックツアーだ。
先ず、車を止めて川沿いの道路を上流へと歩く。適当なところで釣りはじめて、下流の車まで釣りながら進む。ウエーダーのおかげで、格段に機動力が上がった。濡れずに行きたいポイントまで移動できる。胸まで水に浸かりながら釣りができる。
ただカバンが邪魔だった。この頃はまだ肩に掛けるバッグやシュッとしたリュックがなかった。小脇に抱えるポーチ(24時間ジャージで過ごすおじさんが愛用するので有名)だった。スナックに行くにはいいが釣りには向かない。
やっぱり、いっぱいポケットのついたベストがいる。


目的がはっきりすれば、いろいろ邪魔に感じる。人目もあまり気にならなくなる。ロードバイクの派手なパンツもそうだろう。
不気味の谷があるように、だっているもんの谷がある。その谷を超えると恥ずかしい感情や手間も感じ無くなる。当然の準備になる。

想像できる準備が最も重要な場所といえば宇宙だろう。宇宙服は特別の特別だ。

グローブはEVAにおいて手の動きに最大限フィットし、器用に動くものであることが最重要視されるため、だいたい50~60種類ものサイズがある。加圧されたグローブは扱いが難しいが、宇宙服専門のエンジニアの仕事はすばらしく、完璧に手にフィットする。 (宇宙飛行士に聞いてみた! 世界一リアルな宇宙の暮らしQ&A ティム・ピーク (著), 柳川孝二 (監修))

荷物の準備もヤマト便のようにはいかない。翌日AM着は無理だ。

宇宙飛行士は打ち上げのかなり前に荷造りを始める。よく考え、計画し、調整する必要があるからだ。主な生活必需品は、出発の1年半前に運ぶ。それらは梱包され、何度かにわけてISSに運ばれ、クルーが到着した時には物資は十分にそろっている状態だ。(宇宙飛行士に聞いてみた! 世界一リアルな宇宙の暮らしQ&A ティム・ピーク (著), 柳川孝二 (監修))


吉藤オリィ
普段着に特注の黒い白衣を身につける。日常を大切に考えるから意識も服装も変わっていくのだろうか。彼には日常という考えははないのかもしれない。

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