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忘れ去られし者たちの物語

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「このキャラが幻想郷に来る前に、どんな物語があっただろう?」という妄想を元にした二次創作です。
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2022年7月の記事一覧

僕は道端の小石に話しかけている

僕は道端の小石に話しかけている

 ぼくには、ぼくだけに見えるおともだちがいる。
 その子の名前はこいしちゃん。
 どこから来たのかも、ふだんどこにいるのかもぼくは知らない。
 だけど、ぼくがさびしい時にはいつもちゃんと来てくれるんだ。

 *

 とある一軒家の六畳間。そこにはおもちゃがたくさん並んでいる。その真ん中に座っている少年は、側にあったおもちゃを一つ取って遊び始めた。特に「これがいい!」といったものもないらしく、ある時

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