ドラッカーの教え/成果を上げるには 2
ドラッカーの教え「成果をあげるためには」の第2の習慣です。
これは第1の習慣に劣らずに大切なこととして「組織にとって良いこととは何か」を考えることです。
株主、従業員、役員のため、ましてや自分や家族にとって良いことではなく、会社にとって良いことを考えなさいと言っています。
ドラッカーはあえてここで、この第2の習慣は特に「同族企業の人事」において重要だと強調しています。
同族企業が繁栄するためには、同族の中の人物のうち、明らかに同族以外の者よりも仕事ぶりの勝る者のみを昇進させなければならないと言っています。
これはとても難しい判断だと思います。
同族から脱皮した事例としては、サンゲツさんやコニシさんがそうですし、優れた同族への継承で飛躍した事例としては、日本交通さん、龍角散さん、くず餅の船橋屋さんなどがあげられると思います。
そういえば松下幸之助翁の言葉にも「企業は社会の公器」というのがありました。
やはり、企業はどんな規模であれ、社会に貢献し社会から収益を得ている組織として、単に同族だからというだけで昇進させてはダメだということなのでしょう。
だからと言って、どんなに会社にとって良いことは何かを考えても、いつも正しい答えが得られるとは限らないのですが、でも、もしこれを考えないのであれば、間違った結果になることは間違いないと、教えています。
あなたの会社において、組織にとって良いこととは何でしょうか?
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