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知らないことを教えてくれる人のありがたみ

知り合いの方のご一家が新型コロナに感染してしまい、その様子を
Facebookを通じて16日間の闘病記としてアップしてくださいました。

とても詳細な臨場感あふれる投稿で、保健所の混乱ぶりや発熱外来
のあるクリニックの対応ぶり、市や県の自宅療養者への食糧支援の様子、
外出できないからネットの力の重要性など、いざ感染してみないとわから
ないことばかりの貴重な情報が満載で、毎日欠かさずにチェックして
いました。

これらの情報は、メディアがきちんと取り上げてくれてもいいほどの質の
高い情報なのではないかと思いつつ、一方で、毎日の感染者数と、芸能人の感染の話題ばかりを垂れ流すマスコミに、いつもながら失望しあきれ果ててるといったところです。

その方の情報の中でも、特に驚いたことは
自宅療養期間が生命保険の入院特約の対象範囲」
だということで、これは全く想定していなかったことなので大きな収穫
でした。

このように、知らないことを積極的に教えてくれる人の存在って、とても
大切ですよね。

かつてわたしはこんな経験をしました。

今から、10年ほど前、私は40歳の時に購入し12年間暮らした千葉の
幕張本郷の一戸建て住宅を売却し、都内のマンションを新たに購入して
引っ越しました。

幕張本郷という地域は、JR総武線をはさんで南北にまたがっているの
ですが、そのエリアは町全体が高台となっていて、陽当たり抜群、風通し
もよく、夏でも真夏の夕食時に少しだけエアコンを使えば、あとは必要ないくらいに住み心地がよく環境のいい人気の場所なんです。

なので、すぐに高値で売れますよという不動産業者の話しだったのですが、折しも震災直後だったために、戸建て住宅の安全性に対する疑問符から、
思った以上に売却が難航しました。

その売却代金でローンの残金を完済する予定にしていたのですが、だんだんと価格が下がっていき頭を痛めていました。

それでも早く売れてしまえばよかったのですが、なかなか買い手がつかず、ついに、新たに購入した都内のマンションの引き渡し日が来てしまいました。

皆さん、これってどういうことかわかりますか?

2012年2月からダブルローンが始まったのです。

つまり、売ろうとしている一戸建ての住宅ローンと、新たに購入したマンションの住宅ローンのダブルの支払い!

52歳の普通の会社員がダブルローン。

とても苦しい日々を5ヶ月間過ごして、ようやく買い手がついて売却した
のですが、結果的には想定していた計算よりも、大幅に足が出てしまいました。
最初の計算では売却損は発生しないはずだったのですが、家の売買のタイミングというのはうまくいかないものだと痛感しました。

で、こんな話を、その当時会社関係でお世話になっていた税理士の方に、
年末のお酒の席でほんとに何気なくぼやいたところ

「それって、住宅ローンを組んで買った家を売却して、新たに住宅ローンを組んで買った結果、売却損が発生したのですよね。
それは、減税の対象になりますよ。私に詳しく教えてください。」

と教えてもらい、言われるままに必要書類をかき集めて送ったところ、
数日後にその税理士さんから連絡があって、こう言ったのです。

税理士:「全額還付ですよ!」

私:「全額還付ってどういうこと?」

税理士:「昨年度支払った所得税が全額返ってきます」

マジで?

私はその2年前に会社で役員に昇進していて、それなりに年収が増えて
いたことに伴って、支払った所得税も増額していたので、この全額還付
というのは本当にうれしくて、結局、売却損がすべてチャラになった
という結果に終わりました。

当時、私が売却を依頼した業者も、新たに購入したときの業者も、
ともに誰もが知っている有名な大手不動産企業でしたが、どちらも
そんな情報は一言も教えてくれませんでした。

もし、あの時のお酒の席で、ぼやいていなかったらこんなことにはならな
かったし、持つべきものは知識豊富なプロの知り合いだとつくづく感謝
しました。

そのすぐ後に、社内に同じようにマンションを買い替えたことによって
損失が発生した社員がいたので、彼にも教え、その税理士を紹介したところ
数日後に私のところに喜んでやってきて、

「私も税が還付になりました!ありがとうございました。」

と感謝されたことを覚えています。

世の中、知っておくと損をしないで済む情報がたくさんありますね。


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