遠野物語107

上郷村に河ぷちのうちという家がある。早瀬川の岸にある。この家の若い娘、ある日河原に出て石を拾いているところ、見馴れぬ男が来て、木の葉とか何とかを娘にくれた。背が高く顔は朱色のような人である。娘はこの日から占いの術を得た。異人は山の神にて、山の神の子になったのだという。

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