ヤクルトスワローズの強さの秘密|野村IDの遺産のほかに若松打法と高津マジックそして実績と年齢構成の妙

ヤクルトファンの特徴


ぼくは昭和53年の初優勝以来Yakultファンです。
ヤクルトファンっていうのは阪神や巨人と違って、負けても腹をたてませんし、優勝しなくても監督や選手に罵倒を浴びせたりはしません。
負けると残念がり、優勝を逃すと世の中そんなもんだよ、と思うだけです。
でも横浜や中日、阪神、広島などと違って、7~8年おきになぜか必ず優勝するんですよね。なのでその時は巨人やソフトバンクファンでは味わえない意外性と歓喜につつまれるのです。
そしてその余韻が7~8年持つので、普段は弱いのはあたりまえ、でもそのうちに・・・と思っているとやがてまた奇蹟的な優勝をする、だからみんなぎすぎすせず、温かく、文字通り応援できる、監督変えろととか叫ばないんです

ヤクルト優勝の周期が絶妙

さて真中監督で優勝してから5年間の低迷期を経て昨年また優勝しました。真中さんが優勝する前の年も確か最下位か5位くらいで、
昨年も前年最下位からの優勝でした。これがヤクルトの法則ですね(笑)

高津監督の絶対大丈夫の真の意味

去年は「絶対大丈夫」の高津監督の言葉のもと、見事なラストスパートで優勝。CSでは巨人を全くよせつけず、オリックスとのほんとの頂上決戦にも圧勝しました。ヤクルトじゃないみたいでしたね(笑)
でも高津監督の「絶対大丈夫」をYouTube動画で何回も見ましたけど、どうも言葉が一人歩きしてます。あれはあの5分ほどのスピーチ全体が選手の心を震わせていますね。絶対大丈夫は、その中の、まとめの言葉の部分、選手たちが感動したのはむしろそこまでとそのあと。石川も山田も涙ぐんでいるかのような真剣な表情。あれは野村監督時代の自分のエピソードも交えることで、野村さんというヤクルトの偉大な監督の知恵と存在感まで同時にその場で響かせていました

今年の強さを支えるヤクルトスワローズの伝統

そして今年は圧倒的に強いですねえ。
村上ばかりがクローズアップされるのですが、仮に村上が、2割8分30本の4番であっても(他チームだとこれくらいですね)それでもチームの強さはあまりかわってないと思います
ヤクルトの特別な強みは次の3つだからです
1.リリーフ陣の力を引出しそれを巧みに運用するマネジメント力
2.若松選手以来の2番バッター的しぶとさと全力疾走。外人が全打席全力疾走するのはヤクルトだけだし、巨人なんて日本人さえ走らないです

2は偉大なアベレージバッター若松の教えが青木と杉村コーチを通して残っているということです
1は、高津監督が自身のNPB,メジャー、韓国、独立リーグ体験から編み出した技。肩の痛みと戦い続けた不世出の天才ピッチャー伊藤投手コーチのサポートもあって可能になる話ですね

そして3番目
2.野村理論の神髄の正統血統だということ

今でのYakultには野村理論が残っているそうです。たとえばノースリーになってから投手が投げる球種やコースなどが理論としてある、真中時代にはそれを活かせる首脳陣がいなかった、しかし高津監督は古田とともにそれを毎試合活かしていた選手でもあります

伝統以外の今のスワローズ特有の強さ

さて伝統以外には
最後に高津監督の人柄ですね。現役のときはじけたお笑いキャラでしから根底が明るい、そして青木がいて、山田がいて、村上がいるという年齢と実績のバランスです。ほかのチームに村上がいたら天狗になるかもしれない。でもメジャーでワールドシリーズ制覇経験もある青木がいるし、史上唯一のトリプル3回の山田がいる。こんな構成だから先輩にリスペクトしながら精進できる
そして外国人。ヤクルトの場合は高津監督と青木がメジャー経験があり英語ができる、外国人はリスペクトするし直にコミュニケーションが取れるから圧倒的にやりやすい。山田も英語ができますしね。

ということでこうしたチームスワローズは今年も優勝することは間違いないようです。


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