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贅沢な通勤タイム

私事ですが、筆者は自宅から職場まで2kmの道のりを徒歩で通勤しています。ダイエットと健康のために始めた徒歩通勤も気づけば4月で8年目を迎えました。丁度、北海道を1周した位の距離です。

田舎道のため、市街地に入るまで民家も少なく、急な雨や吹雪の時は避難できる場所がありません。通勤路の半分以上は田んぼと山しかありません。

ですが最近、この何も変わり映えの無い田舎道が、素晴らしい景色だと感じています。

春

雪解けの季節は優しい日差しに照らされ、昨年の稲刈り後の田んぼが顔を出します。雪に解けた土の香りと相まって“春が来た!”と実感する瞬間です。

夏

心地よい夏の早朝には、田んぼから聞こえるカエルの鳴き声を聞きながら、青々と成長した稲穂を揺らす涼しい風の速さに併せてゆっくりと歩を進めます。

秋はどこまでも高く澄みわたった空の下、黄金色のじゅうたんが広がる大地を歩きます

冬

冬の通勤では晴れ始めた朝霧の中、白一色に包まれすっかり道路と田んぼが同化した中を、「ギュッギュッ」と雪を踏みしめながら歩きます。

いつでも遠くには“北海道の屋根”大雪山が高くそびえています。

変わらないようでいつも違う表情を見せる風景。ゆっくりと進む田舎の時間を楽しめるこの通勤時間は贅沢な一時だと思っています。

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ちなみに徒歩通勤をためらうような極寒の朝(マイナス20℃以下の気温)では、ダイヤモンドダストが舞い、木の枝に霜が付く霧氷など神秘的な情景を見ることができます。「今日は自動車で行こうかな…」と迷っている時に、徒歩通勤を選ぶ後押し(?)になっています。