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でんすけすいかが高級なワケ

当麻町を代表する特産品「でんすけすいか」。

真っ黒で大玉、割ると現れる真っ赤な果肉、食感はシャリっとしていて程よい甘さが特徴。初競りでは1玉75万円の高値を付ける“高級すいか”として知られています。JA当麻の集出荷場には高精度な選果機が導入されており、糖度11度以上、重さ4㎏以上、さらに外観、空洞調査と非常に厳しい基準をクリアしなければ「でんすけすいか」として市場に出ることができません。栽培農家さんは基準をクリアするために、手間暇をかけて大事にでんすけすいかを育てています。

でんすけすいかの栽培は1シーズン1回のみ。3月末の苗の定植からはじまり6月中旬の出荷までがハウス栽培、露地栽培は7月末頃までです。

スイカは1本のつるに数個の果実がなりますが、美味しさや糖度を集中させるよう、その中から1個だけを残し育てる“一果穫り”ででんすけすいかは栽培されます。苗が育つと広いほ場にびっしりつるが生い茂りますが、収穫する個数は非常に少ないのです。

実がつくと定期的に“玉返し”が行われます。日光が当たることで黒味が増すのですが、そのままにしておいたら一部しか黒色になりません。薄い色を表に出し、全体が黒色になるように調節しています。これは出荷直前まで繰り返されます。また果実の下にはプラ製のお皿を敷きます。これは土に直接触れた箇所が柔らかくなるのを防ぐためです。

夏が近づくと日光が強くなります。少しでも涼しくなるように果実をすいかの葉で覆い、直射日光が当たらないようにもしています。

栽培農家によってはでんすけすいかと一緒にネギを植えています。ネギには防虫効果があり、虫の発生を抑えることができるからだそうです。

全ての工程が手作業で高度な栽培技術が必要とされるでんすけすいか。何十年もでんすけすいかを栽培し続けてきた農家さんも、一つ一つを我が子のように育てています。

高級すいかの代表格でんすけすいかですが、まんまるな果実の中には生産者のまごころがいっぱい詰まっています。

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定植から出荷までを動画にまとめています。

【でんすけすいかはふるさと納税返礼品でも取り扱っています】

http://www.furusatohma.com/