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♯8 私の言葉は あなたの背中にしか 聞こえない だから あなたの言葉も 私には聞こえない そ…
♯7 歯に衣着せぬ言葉が 裸のままの心なら いいのにね 歯にも舌にも ドレスを着せて 着飾って…
♯６ 好きという言葉を覚えたのはいつだっただろう どうやって覚えたのだろう その腕で その…
♯5 悪い人も いい人も お菓子をくれるのなら 誰を信じていいのか 分からないよ お菓子を嫌…
♯4 鬼さんこちら 手の鳴る方へ 私はゾッとした 鬼を呼ぶのと裏腹な その笑顔にゾッとした …
♯3 自分の足で立てる喜びは 自由を喜んだのか 手を叩く音に喜んだのか 覚えてはいないだろう …
♯2 はっきりと見える世界は 少しだけ怖い その少しだけが 少しだけの音に 少しだけの風に 浸食されて 大きな恐怖に変わる 動けない私を動かすのは 少し甘い匂いと 少し乾きかけた汗の匂い そして私の匂い 全てが混ざることで 世界がはっきりと見えた 筆を握るように布団を噛む
♯1 産声を上げた 悲しみも喜びも 吸い込むように 呼吸した 温い世界に ゆっくりと浮かんでい…
♯０ 生まれてくることさえ 許しが必要なら 誰に乞う 愛も 呼吸も 泣くことすら 知らない私は…
