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不倫が向いてない二人

大人になってから、好きなひとが出来た。ほぼ同時に、お互いが、あっという間に好きになったのがわかった。考えてることをずっと話してるうち、この人とセックスしたらたまんないだろうなあ、と思ったし、実際そうだった。

結婚しているアラフォー同士で、彼はかわいい盛りな娘と息子がいる二児の父。婚外恋愛と言い換えようが、不倫だ。未来のない恋愛なことは始めからわかっていたけれど、それぞれパートナーと長く付き合って結婚した夫婦で、お互いに不倫も初めてのこと。

これが想像以上にきつかった。時間が経ってもびっくりするほど慣れない。これが不倫うつかと思うほど気持ちがアップダウンするし、原因はなんでだろう?と考えても、「不倫だから」としか言いようがない。

環境も内面も、不倫に向いてない二人だということだけがわかって、でも好きになった後なので、どうにも困った。「どうしたらいいんだ」と言い合っている。特に彼は私以上に向いてないひとで、疲弊してしまってる。

将来性のない関係であること。
会う時間を作るのに努力がいること。
付き合いそのものが罰されるものなこと。
誰にも相談できないこと。
大事な友達に紹介したり出来ないこと。
お互いのパートナーに覚える羨ましさ。
一緒に生活できない寂しさ。
家族への罪悪感。

どれも、一つ一つは「そういうもんだよな」と想定して始めたことだし、自分にとってクリティカルなものではないと思ってたけど、全部がちょっとずつ気持ちを消耗させる。「好きだったらそれでいいもの」とはなかなか思えずに、うすい寂しさが続く。

いわゆる家庭的ないいパパという人間ではなくて、内面はいくつになっても落ち着かないだろう、人生にもがいているひと。だから惹かれたのだけど、ワンオペと言っていいくらい子育ての比重が夫側にあるご家庭で、平日も週末も家族と時間を過ごしている。

泊まりなんてもってのほか、電話もできない。それでも、毎日たくさんたくさんメッセージを交わしている。見聞きしたもの、考えてることについて、夜中まで話し込んだりもする。仕事帰り、本当にときどき、数時間会えるととびきりうれしい。私は時間を作りやすいけれど、二人のライフスタイルが合うことは今後もないだろうな。

もし学生の時に出会っていたら、一緒に暮らしていたらと妄想して楽しんだ時期もあっという間に終わり、「もっと早く出会いたかった」という不倫の常套句って、ドラマで見る、ずるい男が使うものじゃなくて、心底思うことがあるのだと知った。

でも、「もっと早く出会いたかった」という言葉は、ロマンチックでもなんでもなくて、お互いに環境は変える気はないという諦めの言葉だなとも思う。

ここでいろんな婚外恋愛のnoteを読ませてもらっていると、想像以上に時間の融通が効いていたり、会う頻度にもびっくりしている。そして皆さん、落ち込むことはあるだろうけど、すごく自制的だし、楽しんでいて、幸せそう。

なんだか暗い記事からスタートしてしまいましたが、どうやったら長く付き合っていけるのか、せっかく大人になって好きになったのだから、続け方を考えていくために、皆さんの記事を参考にさせてもらいます。

※不倫を推奨するものではありません。現在つらい思いをされている方にとっては不快な表現も出てくるであろうことをご了承ください。
※誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。

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