一緒にいたい人

 わたしはひとが苦手だ。怖いから。傷つけられそうだから。傷つけそうだから。だからひとりぼっちがいい。

 そう思うと同時に、ひとりぼっちは寂しくて、一緒に過ごせるひとがいたらどんなにいいだろうとも思う。

 どんなひとなら、わたしは一緒にいたいと思うのだろう。

 まずは、安心できるひと。このひとはわたしを傷つけない、と思えて、自然に振る舞える相手。でもこれはわたしの問題もある。わたしの無意識は、どんなひとも警戒している。だからわたしが今のわたしのままである限り、どんなひとの前でも安心できない。だから、わたしも変わる必要があるのだ。
 それでも、傷つけない方の人と、そうでない人というのはいると思う。このひとといると、完全にではないけれど、他のひとよりは安心できるな。そう思えたら、少しずつ本当に安心出来るようになると思う。

 どんなひとがどちらかといえば安心出来るひと、になるのだろう。大きいのは不機嫌にならないひと。人間なんだから不機嫌になることはあると思うけれど、それが少なくて、他人に機嫌を取らせようとしないひと。わたしもそれを心がける。今日はなんだかむしゃくしゃするなって日は、そう言って、会うのをキャンセルしたり復活するのをお互いに待てたりするといいな。

 次に、体験したことのないようなことを想像できるひと。人間はみんな全然違う人生を生きてきていて、違う視点で世界を見ている。それを忘れないで、そして少しでも理解しようとするひと。わたしの育った環境は少々特殊だ。精神疾患も持っている。全部分かって欲しいとは思わないけれど、教科書的な理解はして欲しいかなあと思う。わたしが相手に出来る理解ってなんだろう。まずは話を聞くことかな。そしたらわたしも、分かってもらえるようにきちんと話をしなくちゃいけない。

 なにか問題があったら、そしてなくても、きちんと会話をする。相手を信頼する。そういうことが出来たらなと思う。

 あとは、やっぱり楽しいことだって大事だ。わたしはテーマパークやデートスポットらしい所が好きなミーハーな部分と、ひたすら会話を深掘りしたいというなんだか人とは違う部分みたいなものと、両方持っている。だから出来たら一緒にどっちも出来たら嬉しい。ディズニーやユニバに行ったり、イルミネーションを見たりもしたいし、最近読んだ哲学書について意見を交わしたりしたい。


 ひとって怖いんだ。わたしの脳は無意識にたくさんのアラームを出して防衛しようとする。だから不自然に振る舞ってしまう。自分も疲れる。たぶん相手も困惑している。だからその、過剰なアラームを減らしていきたい。

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