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【期間限定公開】医薬品名の楽な暗記法@登録販売者試験対策
本記事では、
『文字だけではわかりづらい』
という方のために、
解説動画のURLを記事の最後に掲載しています。
例題を用いた解説は動画でのみ実施しているため、是非ご覧ください。
また、さらに色々な情報を知りたい方向けに
個別指導も実施しています。
興味がある方は、LINEにてお問合せください。
公式LINE→ https://lin.ee/tXIYscz
こんにちは。
登録販売者試験合格に向けて情報発信をしている
登販アカデミーと申します。
この度はご訪問ありがとうございます。
私は主にSNSを通じて皆様に情報発信していますが、
『医薬品の覚え方を教えてほしい』
という質問をよく頂きます。
実際にアンケートを実施したところ、
3章が苦手という方が圧倒的に多かったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1697629153668-gNyziWqljB.png?width=800)
医薬品の暗記は膨大な時間と労力が必要とされる作業です。
『楽に覚えたいけど、そんな都合のいい方法あるのか?』
と考えた方も多いのではないでしょうか。
実は、あります。
近道。
というか、むしろ正規ルートです。
この方法を知らずに丸暗記だけで突き進むのは、無謀です。
それほど、
知っているのと知らないのとでは差がつく内容です。
正直な話、私もすべての医薬品を覚えているわけではありません。
覚えているのはほんの一部です。
それでも難なく試験を通過できるワケはこの方法のおかげです。
本記事では、その具体的な方法についてお伝えしていこうと思います!
知らずに膨大な時間と労力を費やしてしまうのは、
とてももったいないですよね。
勉強時間なんて短いに越したことはありません。
記事を読んですぐに実践できる内容なので、
ほんの少し、私に時間をください。
医薬品が覚えられないあなたのお悩みを、全力で解決に導きます。
長々と失礼しました。
それでは、本題に入っていきます!
医薬品名には法則性がある
という事実をご存じでしょうか?
この法則性を理解することで、あなたの暗記量は各段に減ります。
では一体、どのような法則なのか。
それは、
作用機序(化学構造)別で共通語幹が存在する
という法則です。
共通語幹とは、接頭語や語尾等、名称の一部分が共通した言葉が使われるという意味です。
医薬品の共通語幹のことを、ステムといいます。
ステム (stem)
直訳で「幹、軸、茎」。
医薬品名における共通語幹のことを指す。
これに基づき、医薬品の有効成分がその化学構造や薬理作用などで分類される。
こんな説明されてもピンときませんよね(笑)
例として局所麻酔薬を挙げて考えてみましょう。
局所麻酔薬には、リドカイン、ジブカイン、プロカイン等があります。
お気づきでしょうか?
全て語尾に―カインとついています。
たまたまだろ?という方向けにもう1つ例を挙げます。
主に制酸剤として使われるH2ブロッカーです。
これには、シメチジン、ファモチジン、ラニチジン等が挙げられます。
語尾に―チジンとついていますよね。
これは偶然ではありません。
意図的につけられた名前です。
このように、作用機序や化学構造別に分類されています。
名前から薬剤の特徴が推測できるようになれば、暗記が格段に楽になるだけでなく、初見でも推測から答えを導き出すことが可能になります!
いかがでしょうか?
丸暗記だけではとんでもなく不利に感じませんか?
以下で、登録販売者試験において有用なステム (ステムがないものは見分け方) をまとめて紹介します!
(先程挙げた局所麻酔薬とH2ブロッカーは割愛します。)
是非、試験勉強や日々の業務にお役立てください!
一覧
NSAIDs
H1ブロッカー
アドレナリン刺激薬
イミダゾール系抗真菌薬
エルゴステロール生合成阻害薬
ステロイド
抗コリン薬
金属含有製剤
陽イオン性・陰イオン性界面活性剤
NSAIDs
-profen (ープロフェン)、-xicam (ーキシカム) で見分けましょう。
これだけでは全て網羅することは不可能ですが、
主流なものは問題ないです。
皆様がよく目にするのはプロピオン酸系のNSAIDsではないでしょうか。
ジクロフェナクはプロピオン酸系ではないですが、プロフェンっぽい名前が途中に入っているので、まとめて強引に覚えましょう。
セレコキシブはシクロオキシゲナーゼ (COX)-2を選択的に阻害して
抗炎症作用を示します。
COX-1を阻害しない分、他のNSAIDsよりも胃が荒れにくい等の
副作用軽減が期待されます。
COX-2選択的阻害の選択から「selectiveのセレ」と覚えています。
スペルが違うのは気にしないでください(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1700038078962-WSzzH0fhDd.png?width=800)
H1ブロッカー
-ine (ーミン、ージン、ーチン) とついたらH1ブロッカーを疑いましょう。
後述しますが、ーリンとついたらアドレナリン系の可能性が高いので
注意です!
![](https://assets.st-note.com/img/1700038610475-64QgQFAVbf.png?width=800)
語尾が-ineの薬なんて他にいくらでもあるのでは?と疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
その通りです。
下記に一例を挙げます。
![](https://assets.st-note.com/img/1700038805044-uFZzJ9NylT.png?width=800)
ぱっと思いついただけでもこれだけあります。
は?使えないじゃん。
と聞こえた気がします(笑)
もちろん紹介したからには理由があります。
-ineと語尾につくH1ブロッカー以外の薬剤は、別のステムを持つことが多い。
一般用医薬品で取り扱う薬の範囲は限定的。
1について
-ineの例外の画像を参照していただくとわかると思いますが、
だいたい他のステム(赤文字)があります。
2について
一般用医薬品で取り扱う医薬品の種類は少ないです。
-ineの例外で挙げた薬も、ほとんどが医療用医薬品に該当します。
チぺピジン(アスベリン)だけはステムがなく、かつ一般用医薬品としても
取り扱われる薬なので、個別で覚える必要があります。
以上より、医薬品名がわからない、かつ語尾が-ineの場合は消去法で
H1ブロッカーと考えると良いでしょう。
アドレナリン刺激薬
ーリンとついたらアドレナリン系の可能性が高いです。
もっと言うと、ーゾリンとついたらα1刺激薬、
ーニジンとついたらα2刺激薬です。
余裕がなければ、-リンだけ覚えましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1700040294494-X5KQtpj7KB.png?width=800)
イミダゾール系抗真菌薬
イミダゾール系はわかりやすいです。
1つずつ覚えるのではなく、一括りで覚えてしまいましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1700040796267-zByknylydb.png?width=800)
エルゴステロール生合成阻害薬
こちらも抗真菌薬です。
ステムで一括りにしてサクッと終わらせてしまいましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1700040805380-1PXTVex1D1.png?width=800)
ステロイド
ステロイドは「-one」と語尾につくことが多いです。
ブデゾニドは結構強引にいきました(笑)
また、「-one」とつかないステロイドの1つにクロベタゾールがあります。
こちらはクロベタゾンとセットで覚えてしまいましょう (強度はかなり違いますが、今は気にしないでください)。
![](https://assets.st-note.com/img/1700040813571-Kq8JilmTAv.png?width=800)
抗コリン薬
抗コリン薬には残念ながら、ステムは存在しませんでした。
ただし、見分ける方法はあります。
抗コリン薬は、アセチルコリン受容体上でアセチルコリンと拮抗する必要があるため、構造が類似している必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1710733213200-9MyjAui2Cg.png?width=800)
アセチルコリンは正に帯電した状態で存在するため、
抗コリン薬も同様に、正に帯電する必要がある、
つまり、負に帯電したイオンと塩を形成します。
代表的なものは、ハロゲンに分類される臭素イオン (Br^-) や塩素イオン (Cl^-)、または硫酸イオン (SO4^2-)です。
理屈についてはまた別の記事で解説するので、
今は、酸性が強いほど負に帯電しやすい性質がある
と覚えておくと良いでしょう。
したがって、語尾に「臭化物塩」や「塩化物塩」、「塩酸塩」、「硫酸塩」と入ったら抗コリン薬の可能性が高まります!
ただし、これらのキーワードがある=100%抗コリン薬というわけではないので、あくまで消去法として使用してください。
いくつか抗コリン薬の例を挙げておくので、参考にしてください。
ブチルスコポラミン臭化物
トリヘキシフェニジル塩酸塩
アトロピン硫酸塩水和物
スコポラミン臭化水素酸塩水和物
チメピジウム臭化物水和物
ピペリドレート塩酸塩
ブトロピウム臭化物
プロパンテリン臭化物
金属含有製剤
金属含有製剤は、名前のどこかに金属の名前の一部が入っているケースが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700040821160-e8Pgsqiyqt.png?width=800)
イオン性界面活性剤
こちらは薬物を個別に見分けるわけではありませんが、陽イオン性と陰イオン性を簡単に見分ける方法を紹介します。
陽イオン性とは名前の通り、正に帯電している界面活性剤であり、
陰イオン性も同様に、負に帯電しているものです。
方法は先ほども抗コリン薬で解説しましたが、電荷に注目します。
例えば、ベンゼトニウム塩化物塩は塩化物イオンが負電荷であるため、
ベンゼトニウムは必然的に正に帯電している(=陽イオン性)と考えます。
また、ドデシル硫酸ナトリウムであれば、ナトリウムイオンは正電荷であるため、本体は負に帯電している(=陰イオン性)と考えることができます。
このように、本体の電荷を忘れてしまっても、
その場で判断することが可能なのです。
それぞれの例を挙げておきます。
陰イオン性界面活性剤
アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム
アルキル硫酸エステルナトリウム
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム
アルキルスルホン酸ナトリウム
陽イオン性界面活性剤
アルキルトリメチルアンモニウム塩
ベンザルコニウム塩化物
ベンゼトニウム塩化物
実践編(動画解説)
ここまで医薬品名のステムや見分け方をお伝えしてきました!
あとは実際に問題演習で使って慣れていくだけですね!
実際にステムを使ってどのように問題を解く方法は動画で詳しく解説していますので、是非ご覧ください!
「もっと色々な情報を知りたい!」
という方向けに、
個別指導も実施していますので、
公式LINE(https://lin.ee/tXIYscz)にてお問合せください!
本記事は以上となります!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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