1タンハツ加工

タンハツ

 どんなものでもそうだろうが、売る側としては手間をかけずに品物を渡した方がいいに決まっている。モツの処理は多大な時間がかかるので、特に、手間がかからず渡せるカタチが喜ばれる。
 
 上記画像は、リアルなので当然ぼやかしているが、『タンハツ』と言われるものだ。右から、タン(舌)、のどナンコツ、ハツ(心臓)と繋がっている。タンとハツがあるので『タンハツ』。単純なネーミングだ。これら繋がっている部位はそれぞれ個別の商品で、もちろん単独にも売るが、焼き鳥屋ではすべて使うので、バラさず1本のまま買ってくれることが多い。モツ屋としてはバラす手間が省けるので、うれしい注文だ。
 
 手間がかからないので、当然価格は抑える。焼き鳥屋としてはバラす手間はかかるが、仕入れ価格が抑えられるという特典がある。
 
 この『タンハツ』は、『ツナギ』と言っている人も多かった。たしかに『タンハツ』ではナンコツが抜けてしまっている。『タンハツ』の中で最も需要があるのがタンで、次にハツとなり、ナンコツは最も需要が低い。だから名称から抜けてしまうのも仕方ないことかもしれないが、しかし『ツナギ』という名称であれば公平な感じがする。まぁ部位に公平も不公平もないので、ぼくは使い慣れた『タンハツ』で通していた。
 
 

 
 


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