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付箋04/今日中にできないのか?は、オーバーワークを助長するのではないか。【”わたし”目線のコラム vol.13】経営戦略会議より

皆さん、おはようございます! トグルの語り手である、ストーリーテラーこと『S』です。普段は、トグルの代表を務める、よしもりさんへの誤解や勘違いを解くことを存在目的とし、トグルという物語の語り手を務めています。その役割とは違い、この企画では『通訳者』として、普段とは違った目線からコラムを書いています。

この企画は【Sが目撃したトグルの文化を象徴するような出来事を紹介します】というシリーズです。本記事で取り上げるのは、全体の経営戦略会議より、新たなクレドの共有と質疑について。

経営戦略の全体会議で共有された、新たなクレドの共有と質疑についての図解の一部

いくつも挙がった質疑を振り返り、よしもりさんに再度、本記事で説明してもらいます。今回、取り上げる質疑は以下です。

トグルの働きかた、行動5ヶ条の一つに『速さにこだわる』があります。

それを分解したときの要素の一つが『それは今日中に出来ないのか?』です。「このセリフは、オーバーワークを助長させる恐れがある」そう指摘したメンバーがいました。これに、よしもりさんは全体会議の場で、どう答えたのでしょうか? 今回は、よしもりさんと実際の質問者のやり取りを振り返ります。ご覧ください。

質疑/『今日中にできないのか?』は、オーバーワークを助長すると思います。『今日中に判断できないか?』ではいかがでしょうか?

質問者:今日やらなくてよいことを今日中にやろうとする人、が発生することって、あると思うんです。これ(今日中に出来ないのか?)がクレド(行動五ヶ条)になっていると、そういう危惧があります。

よしもり:オーバーワーク。確かに、そうですね。

質問者:みんな、少ない人数で、パンパンでやっているじゃないですか。そのなかで、『捨てていく』みたいに、やらないことを決める、みたいなことって、大事になってくると思うんです。

よしもり:なるほど。何をイメージして、このクレドを設けたのかといえば、僕が以前の会社で出張へ行くとき、一日に、一社と二回の打ち合わせしていたときのことなんです。午前中に一回目の打ち合わせして、こちらから提案をします。先方が「社内で、もみます」と受けてくれたとしたら、そこで僕は同じ日の13時から、その会社と二回目の打ち合わせをするんです。その場で「もんでいただいて、いかがでしたか」と。そうすると一日でアポが決済まで進みます。多くの場合「もみます」のリードタイムのを一週間後に置くじゃないですか。これって、あまり意味がないと思っていて。――(クレドの表現を)どうしたらよいですかね? 新しい表現を提案ください。

質問者:いや。これでみんなが「そういうことだ」と認識すれば、それは今の時点では解決――。

よしもり:――タスクを全部、処理しろって話じゃないんですよね。

質問者:ああ、そうです。「タスクを全部、処理しろ」であると理解してほしくなくて。

よしもり:そういう意味ですね。そうだとすれば誤解するかもしれませんね。タスクを全部やりましょうという意味では、ありません。むしろ「全部のタスクを処理しよう」とすることは、パソコンの処理速度は遅くすることになります。そうではなく、言いたいことは、パソコンなら『CPUのスピードを速いまま維持できるように』ってことですね。質的な速さ、というか。

質問者:私は大丈夫です。みなさん、そのように認識してください。

余談/今回の質疑は私が理想とするところの一つでした。

トグルの代表を務める、伊藤嘉盛よしもり

短いやり取りでしたが「タスクを全部、処理する」というエッセンスが出てきたことで、言葉の共通認識が急に進みましたね。こういうコミュニケーションは、思いのほか、難しいものです。難しいのは、質問者が遠慮して聞くことをためらったり、回答者が面倒がって話を押し切ったり避けたりするから。ここでは二人とも、それをしていません(素敵です)。よしもりさんへの誤解や勘違いを減らすことを存在目的にしている私からすると、お手本のようなコミュニケーションでした。自分が大切にしたい在りかたを質問者から再度、教わった気がします。ありがとうございます。

※この記事を読んだ応募者のかたは、その感想や疑問を面接の場でシェアしてもらえると、うれしいです。トグルについて気になることは何でも、その場で遠慮せずに、是非、お尋ねください。

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予告/ストーリーを語れるのと語れないのじゃ、どれくらい影響力が違いますか?

【Sが目撃したトグルの文化を象徴するような出来事を紹介します】コラムの次回テーマも、トグルの経営戦略会議より、新たなクレドの共有と質疑です。次回はトグルの働きかた、行動の5ヶ条に新設された『ストーリーを語る』についての質疑、付箋を取り上げます。

お楽しみに。

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