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【3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド】ネットユーザーの心をつかむキンチョウの新聞広告の仕組み

こんにちは。ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているトゥギャッター株式会社です。

Togetter編集部がTwitterで話題になった最新の話題を厳選、考察する連載「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」。

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今回のテーマは「キンチョウの広告戦略」です。

新聞広告をSNSでバズらせるキンチョウ

殺虫剤でおなじみの大日本除虫菊株式会社(通称:キンチョウ)ですが、7月4日に新聞に掲載された新聞広告がネット上で大きな話題を呼んでいるのをご存知でしょうか。

「新聞広告は、あこぎなことをしないから安心だよ!」と、一見インターネット広告を批判しているように見せかけて、最終的にはウェブ上のキャンペーンページへ誘導するというオチのある広告です。
誘導先のウェブサイトは00年代の個人サイトのような昔懐かしいデザインで、さらにソースコードを見るとキンチョウのマークになっているなど隅々までこだわって作られており、ネットユーザーなら思わず言及したくなるようなものでした。

この新聞広告がバズったのは、実は偶然ではありません。これまでもキンチョウは度々バズる新聞広告を出していました。そのため、今までの実績からユーザーの行動も見越した見事な仕掛けを作ることができるのです。

そこで本日はインパクトがあるだけでなく、誰かにシェアしたくなる工夫がなされているキンチョウの広告の歴史を振り返ってみましょう!

飛んでいる蚊を線で繋げると… (2015)

広告に描かれている蚊を数字の順に線で繋ぐと「買って」「ひま?」とメッセージが現れます。簡単な仕掛けながら、ストレートなもの言いにツッコミたくなりますね。


何ができる?超難解折り紙 (2017)

「超難解」とユーザーの好奇心を刺激しつつ、キンチョウの商品を思わせるいわゆる「G」が出来上がる折り紙。人によっては完成までに1時間ほどかかるそうで、「頑張って作ったのにこんなものが出来上がるなんて…」と誰かに報告したくなります。


思わず写真を撮りたくなる飛び出す広告 (2018)

適切な角度で撮影すると、まるで商品がそこにあるかのように見える仕掛けです。思わず写真をとってシェアしたくなるので「拡散するまでが、広告です。」と書かれている通り、SNSでの拡散につながりました。ユーザー側も分かっていて、この広告にのっかっているのもポイントです。


2020年、今まで以上の大きな反響が

コロナ禍で「広告の掲載日に世界がどうなってるかわからない」という問題を逆手に取った広告です。「外出自粛が続いている場合」「コロナに打ち勝った場合」など6つのパターンに分けてそれぞれWEBページが作られています。どれもクオリティが高く、誘導先のウェブサイトがパンクしかけるほど話題になりました。

まとめ

キンチョウの新聞広告が毎回話題になる理由は次の3つです。

・「面白さ」だけで終わることなく、思わず一言いいたくなるクオリティの高さ
・ユーザー自身に写真を撮ってSNSでシェアさせる仕組み
・新聞広告をウェブと連動させ、ターゲットをネットユーザーにまで広げた内容の作り込み

「キンチョウの広告なら、何か仕掛けがあるに違いない!」とユーザーに認識されているのも大きなポイントですね。


上記で紹介したもの含め、これまでのキンチョウの新聞広告は公式サイトでも見ることができます。気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。


以上、「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!

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