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頭が良いって幸せですか?

突然ですが、あなたは「頭が良いこと」は、幸せなことだと思いますか?
もし考えたことが無い、という方がいたら、
頭が良い、ということについて、私と一緒に考えてみませんか?


考えるきっかけとなった小説

私がこの「頭が良いことは幸せか」について考えるきっかけとなった小説があります。

それは、''アルジャーノンに花束を''という小説です。
物語の中に、こんなセリフがあります。

人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんて
なんの値打ちもないってことをです

''アルジャーノンに花束を'' ダニエル・キイス

''アルジャーノンに花束を''の主人公であるチャーリーは、生まれつきIQが70程度しかない、知的障害者です。

そんな彼は、とある科学者の実験台となり、知能を向上させるための手術を受けます。

手術は無事に成功し、彼は超人的な知能を手に入れます。
そして、IQが向上したチャーリーは、低知能の頃には理解できなかった、自身を取り巻く''愛''や''憎しみ''、''哀しみ''、''喜び''を理解するようになります。

果たして、天才となったチャーリーは、幸せを掴んだのか…

読んだことのない方は、ぜひ一読してみることをオススメします。



私はこの小説を読み、衝撃を受けました。

実はわたしも、科学を生業としています。
そんなわたしにとって、「頭が良くなる」ことは「=善い」ことでした。

  • 頭が良くなることで、お金を稼げる。

  • 頭が良くなることで、、人間関係が上手くいく。

  • 頭が良くなることで、、、この世の真理を味わえる。

  • 頭が良くなることで、、、、自分も他人も幸せにできる。

そんな風に思い、学業に励み、スキルを向上させてきました。


果たして、本当にそうでしょうか?

セリフに隠された真意(個人的見解)


ここからは、引用文に対するわたしなりの解釈です。

頭が良くなることは、ただの手段であり目的ではない。そこに人を想う愛情と目的が無ければ、どんな知能でも無意味である。

著者はこう言っているのだとわたしは感じました。

さあ、これを聞いて、あなたはどう思いますか?
頭が良いことは、幸せだと思いますか?



あくまでもわたしの考えですが、、、

わたしは、頭が良くなることは必ずしも幸せであるとは言えないと思います。

なぜなら、
頭が良いと、、知りたくなかったことに気づいてしまうから。

それは、
''愛''、''憎しみ''、''哀しみ''、''喜び'' など、知りたくなかった現実です。
頭が悪ければ、気づくことすらなかったかもしれない現実。

頭の良い人は、聡い。他人の意図を汲み取れる。
自身が置かれている現状を理解します。
だから、気が付きたくなかったことにまで気が付き、疲弊します。

頭が悪い、ということは、ある意味幸せとも取れます。

じゃあ、あなたは頭が良くなりたくないの??と言われそうですね。




いいえ、わたしは頭が良くなりたいです。


なぜか、

それは、頭が良くなることで、自分の幸福とは無関係に、他人を救い、幸せにできる可能性が広がると思うから。

先に述べたように、頭が良いことは、「自分が」幸せかはわかりません。

でも、
頭が良いと、「他人」を幸せにできる術、可能性が広がります。
「誰か」を助けることができます。

それは、あなたの大切な''家族''''恋人''''友人''かもしれない。
あなたの頭脳や知識が、その大切な人の命を助けるかもしれない。

だからわたしは、学び続けます。

そして、この感性こそが、
目指すべき「人間的な愛情の裏打ちのある知能」なのではないかと、わたしは感じます。

あなたはどう思いますか?

頭が良いって、幸せですか?


ぜひ、今一度思考してみてください。

そして、思ったことがありましたら、共有していただけると励みになります。


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