2020 OSJ KOUMI100マイル レース編

基本戦略

※2020年のレースのメモ。メモとして書いていて、あとから清書しようかと思っていたら、いつの間にか1年半が過ぎたので、そのままアップしておく。

まずは現状の力ということで、自分のイメージは・・・
・登りと登り坂が得意。ガレたくだりがガチで苦手。
・シンスプ、チョウケイに不安あり、特に峠走の下りで発症しやすい
・そのため、下記のペース配分でいくことに。

スクリーンショット 2020-10-15 8.17.51

林道登りは、超ゆっくり走る
林道下りは、ゆっくり走る
ロード登りは、超ゆっくり走る
ロード下りは、ゆっくり走る
トレイル上りは、超ゆっくり歩く
トレイル下り(激下り)はゆっくり行く
トレイル下り(フカフカ)は飛ばす

1周目

1周目スタート。予定は5:15。
天候は雨。
1週目の装備は
・キャップ
・シェイクドライ
・レインパンツ
・Tシャツ短パン
・スポルティバアカシャ 

ロードは淡々と。水溜りがあってびっくりしたり。林道に入る、ここもところどころ水溜りあり、難なくクリア。走れないこともないので走る。心拍数140を上回らないように。本沢温泉登山口到着。レインパンツのみを脱いで再出発。

稲子湯前までの峠走下りは、ゆっくり走ったけど、それでも6:30くらいだった気がする。ちょっと早めだったかな。にゅう登りまでの峠走もゆっくり走り、にゅうの登りへ。休むくらいのゆっくりペースで行ったけど、周りのペースを崩すほどではなかった。にゅう分岐近くになると、登山道が川みたいになっている。いつものようにパスしていたけど、途中からは沼じゃんみたいな。
にゅうのくだりにはいる。こちらも川。しかも冷たい。「足裏の冷却になるなー」と思いながら。途中からズルズルトレイル区間へ。ちょいスピード出してくだろうと思っていたけど、ゆっくり行く作戦に切り替える。怪我したら意味ないし先は長いし、ここは飛ばすことの方がデメリットがありそうと判断。

デメリットとは具体的にいうと、コケてストレスが溜まること。コケるとストレスが溜まって100マイル持たない気がする。だからコケないように。

ただし、ロードにでて稲子湯先までのペースをアップすることにした。
ズルズルトレイル区間を過ごして、フカフカトレイル区間に入り、ロードへ。稲子湯先までの峠走は5:30くらいかな。フラットに近いし、まぁいいやということで走り、本沢温泉までのロード登り区間へ。ここは、ゆっくり走ったり歩いたり。最初だし、頑張らないがモットー。
途中、彩の国100マイル女子優勝の内山さんにパスされる。可愛い。可愛いのに軽快に抜き去っていかれた。ストックの使い方が綺麗。この区間、思ったよりも寒さを感じた。

あと、雨で補給食の取り出しが億劫になってしまい補給をあまりできていない。やばいなーと思い、補給できていない分を車エイドでカレー飯を食べることで補填しようと考えた。
本沢温泉到着、エイドによって携帯を出して(いつも思うが、Answer4のザックの場合は携帯の置き場所に迷う。俺はザックの中にしまってしまうので、取り出しが面倒だなーと思う)ペーサー兼サポートの大友さんに連絡。

「本沢 カレー飯用意して欲しい あと着替え。以上」

お願いしておいて、なんたる上から!!!(まぁ、余裕ないからしょうがないんだけど・・・)

「ごめん、よろしくお願いします」

と無理矢理フォロー入れて、下りの林道へ。ここも川。じゃぶじゃぶじゃぶ。まじかよ・・・

間も無く車エイドだけど、一つ頭を悩ませる問題があった。ソックスの替えは5つ持ってきたが、靴は三足のため、どのタイミングでどう靴を履き替えるか。
・3周目から雨が止むはず。
・サーフェスの状態からすると、2周目は林道はそうでもないが、にゅうの登りと下りで濡れることは確定。
・雨が止めば3周目からは濡れることなく快適なサーフェスになる。

予定では、3・5周目の履き替え。
雨が止み、3周目以降にサーフェスが乾くなら2、3周目の履き替えがいい?
でも、あのサーフェスがレース中に乾くわけないし、3,4,5が同じ靴は辛い?
頭の中をぐるぐると巡らす。

結論、判断は先送りにすることにした。1周目の順位は100位前後を推移しているだろうから、俺の後に400人が通過している。サーフェスが変わっているかもしれない。2周目が最も雨が強い予報だし、元気なうちに2周目を走って、サーフェスの状態を確認して柔軟に対応しようと判断。そんなことを考えていたらロードに出た。

ロードに出ると、hiroさんが結構なペースで走っていた。顔もちょっと余裕なさげ。早すぎないか、、、大丈夫かな、、、
黒田さんがいらっしゃって一人ひとりに挨拶している、すげぇな・・・

1周目done

車エイドへ。俺からの指示がわかりづらく、カレー飯の用意はまだだったらしい。あああぁぁぁ、ごめんよ。これは結構気にしちゃうよね、申し訳なかった。ただ、下りの林道で身体が暖かくなったので、あとは補給をしっかりすればまだまだイケるなと思い、必要な準備をする。

足を洗って、プロテクトJ1を塗って(※反省点)、Tシャツを替えて、必要な飲み物と補給をして、、、あ、同じチームのなおさんも到着。はやーい。
個人的になおさんは、このくらいはやるだろうと思っている。彼女はガチで強いし、直近はヤビツにも行っているからこのくらいは当然。

なおさんに挨拶して、2周目へ。

2周目

2周目の天候も雨。
2週目の装備は
・キャップ
・シェイクドライ
・レインパンツ
・Tシャツ短パン(Tシャツ着替え済み)
・スポルティバアカシャ(靴下のみ替え済み)

林道登りはゆっくりめに走るという考えだったが、林道の登りにはいってから驚いた。林道が川になっている。がーん。まじか・・・早速替えたばかりの靴下を濡らして進む。そして走りづらい。

・・・これ、疲れるな・・・ここは歩いて、走りやすい場所に辿り着いたら再度走ろう。。。そんなことを考えながら進む。

林道が川に変わっちゃったよゾーンから、走りやすい単なる林道ゾーンになるはずが、500人が走ったせいで林道の土が盛り上がり、とっても走りづらいゾーンになっていた。

「こんなん無理矢理走っていたら、ガチで疲れんじゃん・・・どうするよ・・・」と歩きながら考えた。走ったら消耗しそう。じゃあ、走らないかわりにどこ走る?もうロード全般とラストの林道しか走る場所は残ってない。(にゅう下りの走りやすいトレイルは除く)ロード全般をそれなりに走ると足に負債が残る、不安のあったシンスプチョウケイが・・・でも、何処で走るんだ、どうする?ひとしきり考えた結果、ロード全般を走ることにした。痛くなったら痛み止めを飲めばいい。好きじゃないけど、もうしょうがない、腹決めて行くしかないなと思った。

稲子湯前までの峠走下りは、7:30ペース予定だったが、これを6:00までスピード上げて走る。にゅう登りまでの峠走はゆっくり走り、にゅうの登りは、休むくらいのゆっくりペースで行く。
稲子湯付近から気持ち悪さを感じていたが、にゅうへの登りで気持ち悪さがピークに。これは礒さんが言っていた高度障害なのかなと思いながらマイペースで進む。
にゅうのピークをパスして、くだりはドロドロだからスピードを落として通過。3人ほど抜かれたかな。ただ、走りやすいトレイルに出たあたりから体が温まり、調子が良くなってきたことを実感する。ロードにでて稲子湯先まで走る。

稲子湯をパスして、本沢温泉のエイド前の坂へ。リズムよく駆け上がりエイド到着。ザックを下ろして携帯を取り出して大友さんに連絡。「45分後につく」と伝え、さらに車エイドでやることを伝える。「足を洗い、そのあと着替え、着替えは予定通り、ただちょっと暑い」
3周目は寒くなることも予期して、暖かい装備を用意しておいたから、現時点で暑いことを伝えておいた。パワーグリッドをザックにしまい半袖で気合いを入れて走り出す。

林道下りも、走りきってロードにでる。ここで予期せぬ出来事が。
なんと、バラモンがいる。バラモンとはランボーズでも相当強いトレイルランナーで武尊140kも50位以内に入ってくる、ロングにめちゃくちゃ強い。よく一緒に走りにいかせてもらっている。
「え???」って感じ。後半に足貯めてんのかなーと思って、「あれ?バラモンさん?」と声かけたら、なんとチョウケイが痛むとのこと。まじか・・・相当痛そうだった。ただ、彼は必ず復活して追いついてくる、ここは追いついてくると信じて先にいくことにした。

しばらく走ると今度は鈴木さんが。鈴木さんは俺が100マイルを走りたいと思うきっかけをくれた方。ずっと1人で走っていた2017年にトレランに数度誘っていただいた兄さんだ。鈴木さんも相当強いランサーだけど、どうしたんだろうと思って声をかけたらにゅうの水で体が冷えてしまったとのこと。それならちょっと休めば復活するなと思って、ここだけ先行させてもらった。

2周目終了。

車エイドに到着したら、全てが整っていた。大友さんに感謝。まずは足を洗い、車の中に入ってTシャツの着替え、足を拭いてベビーパウダーを塗って靴を履く。今度はここまでお世話になったアカシャを脱ぎ捨てて、続いてカレー飯をいただく。ありがとう、美味い、美味いよ大友さん。

ライトを用意して3周目スタート。

3周目

3周目に入ると、ようやく雨が落ち着いてきた。
3週目の装備は
・キャップ
・パワーグリッド
・Tシャツ短パン(Tシャツ着替え済み)
・Nikeワイルドホース6(靴下も替え済み)
 ※レインはザックの中

林道登りは、雨がやんでも川だった。まぁ、雨が上がったばかりだからさ・・・4周目はきっと川じゃないよね。。。ここは1周目より2周目の方が長く感じ、3周目はさらに長く感じた。本沢温泉に辿り着き、稲子湯前までの峠走下りはリズムよく走る。稲子湯に到着したあたりで日没を迎えた。にゅう登りまでの峠走は、ゆっくり走ったり、早歩きで歩く。

稲子湯を過ぎたあたりで、また気持ち悪さを感じた。ただ、にゅうへの登りが終われば、これもまた落ち着くかなと考えて、「単なる高度障害、気にしない!」と気を強く持って、でも休むくらいのゆっくりペースで行く。

途中、毎度にゅうの登りでお会いする方にまたも出逢ったので、話しかけた。三重の方。ホームは鈴鹿山脈(羨ましい!)もう3周目で止めようかと言っていたので、磯さんの高度障害の話を伝えた。そのほかも雑談しながら
にゅうの山頂前分岐点をパス。(分岐点前の沼で膝まで浸かりビビった。)にゅうのくだりはマイペースで行きたいので、三重の方に先行してもらい、コーラをがぶっと飲んでこけないようにゆっくり行く。

今回、にゅうのくだりでコケたのは2回しかなかった。安達太良はあんなにコケたのにwコケるのも、メンタルを消費させるから、ショートレースならいいんだけど、ロングレースはできることならコケない方がいいのかもな。

斜度の低いトレイルにはいり、また調子良くなってきた。にゅうは低酸素ルームか。途中三重の方をパスしてロードにでて稲子湯先まで走る。途中、稲子湯手前で礒さんがいた。うおーーー磯さんじゃん!!!

まじかよ、礒さん応援なんてありがたすぎる、あざます!!!元気出た。

稲子湯エイドで水をもらおうとすると、滝川さんがいた。「元気だねー」と言われて、さらに調子に乗ってしまう。本沢温泉までの峠走の場所で携帯を取り出し、リズムよく歩きながら大友さんへご連絡。

「1時間後到着予定 やることは一緒、足洗う、カレー飯食べる」

ここまで伝えればきっと伝わる。あと、4,5周目についてイメージをしていただくために「まだ走れる」とも伝えておいた。彼ならきっと伝わる。本沢温泉のエイドを通過し、林道下りをしっかりと走って3周目done。

車エイドへ。
あーきーさんがいるーーー✌️😆✌️
色々と泣き言を言いたいが、さっさと足を洗い、プロテクトJ1を塗り、同じワイルドホースを履き、Tシャツを着替える。カレー飯を食べていたら、塚田パイセンが応援にいらした。塚田パイセン、ありがとうございます!

そして、大友さんと一緒に4周目へ。

4周目

4周目は雨を感じなくなった。
4週目の装備は
・キャップ
・パワーグリッド
・レインパンツ
・Tシャツ短パン(Tシャツ着替え済み)
・Nikeワイルドホース6白(靴下のみ替え済み)

林道登りはぬかるんでいた。川でもないけど沼のまま。仕方ないとじゃぶじゃぶ歩く。登りはリズムよく歩く。途中大友さんは他のランナーさんと話したり、内山さんをナンパしてた笑。
本沢温泉が近づくにつれ、徐々に気持ち悪くなってきた。あれ?3周目の後半飛ばしすぎた?そうしたら今度は脛の下、足首やや上部が走れば走るほど痛みを感じてきた。
稲子湯前までの峠走下りは、走れないほどの痛みを感じてしまい、とうとう歩く。うーん、いったん補給しようかなと思って、煎餅を補給し始めると、今度は吐きそうになった。気持ち悪くなる。

あ、やべ・・・どうするかな、、、とうとうガスター10使うかな、、、あ、足が痛いんだった。ロキソニンもあるからロキソニンも飲むかな。あれ、、、どちらも飲んでいいんだべか、、、二つも飲んだらヤラレそうなんだけど・・・

脚痛い、気持ち悪い、そう大友さんに告げると、「まずはゆっくりいきましょう」と、そして稲子湯エイドでお湯を貰えば大丈夫とアドバイスしてくれた。まじか、まずはそこまで我慢だな。。。と進む。

ここからにゅう行って、稲子湯行って、本沢温泉に着く。本沢温泉でお湯をもらう。MKTさんとまーそーさんにお会いする。まず、まーそー先輩、まじで武将かよって感じw後から思うと、だいぶキツかったんだろうなと思いながら、その時は余裕そうで後からあれはポーカーフェイスだったんだなと思い、この方はほんと強いなぁと思った。
MKTさんに「ガスター10とロキソニンって同時に飲んでいい?」って聞いたら「全然OK」って言われたからガスター10とロキソニンを同時に飲んで、そこからゆっくり再出発することにした。

にゅうの登りはゆっくり歩く。まぁ、ここはゆっくり歩きます。
そうしたら、結構な人数の人がやられていました。ガスター10、ロキソニン、お湯のおかげでここはゆっくりマイペースに進むことができ、にゅうの分岐を超えてくだりに入り、ロードを進む。

本沢温泉から下りへ。途中から大友さんが車エイドに連絡してくれてる。その声がどんどん遠くなるから、ゆっくり行っているのだろうけど、申し訳ないがここはマイペースを貫かせてもらうことに。ここの下りをしっかり走りきっていく。途中、王子さんがいた。やべって顔してるw
しばらく並走していたが、あるタイミングでちぎられて、あっという間に見えなくなってしまった笑。ロードに出る前に大友さんが追いついてくれて安心してラストロードへ。
途中にヒロさんがいた。顔見て分かる、復活してる。しかも差をつけられたーこれは追いつくのは難しいかな。

4周目おわり。
車エイドに戻ったら、ランボーズのみんなが待っていてくれた。ホッとした。礒さんが元気だなーと言ってくれた。
皆と話そうかなとよぎったが、さっさと準備して出ることにした。
毎周回と同じように足を洗い、Tシャツを変え、今回は3inchのパンツも変え、最後に3足目のワイルドホースを履く。
R1を飲み、5周目に向かう。5周目の本沢林道までの登りをどう走るかばかりを考えていた。

5周目

5周目、出たところで竹内さんがいた。2018年彩の国で途中一緒に走らせてもらった方であの時はお互い色々とある中でも最後は2時間以上の大差をつけられた。
まだまだ余裕はあったので、今回は少しは勝負出来そうかなと思いつつ、勝つなら今回しかないとか思いつつ、あくまでマイペースで行くことに。

本沢温泉までの林道。川は水溜り程度に収まっていた。途中で少しずつ気持ち悪くなってくる。またも高度障害かな。これは仕方ない、これまでやってきたように、にゅうまではマイペースを貫き無理はしない。にゅうの下りが終わったら、走りきる。これで14時間を切ろうと考えていた。

竹内さんに先行される。速い、強い。まじかよ、速すぎる。。。
まぁ、でも俺はさっき決めたペースで行く。

ふと周りに目を向けると紅葉が綺麗だった。はー紅葉綺麗だなーとふと思った。来週また小海に来ようかな、とか笑。(いや、晴れだったら、来てたと思う笑)

本沢温泉エイド、稲子湯エイドをパス。最後のにゅうの登りへ。ここもマイペースに。王子さんとまた会う。少し飛ばそうと思えば飛ばせたし、抜かして先行することもできたとは思う。でも今は距離・行動時間の観点から未体験ゾーン。ここで無理して潰れることだけは避けたいし、動けなくなるとかありえるから、やっぱりにゅうを下りきったところから頑張ろうかなと思いながら。

にゅうへの分岐に着いて下りへ。
この分岐には1人誘導される人がいたんだけど、ずっと同じ方が担当されていた。寒かったと思うけど、本当にありがとうございます。

激下りを一つ一つ丁寧に下りながら進むと途中で竹内さんがいたので先行させてもらった。フカフカのトレイル区間になり、ロードへ。さあ、あと2km+3km+4km+2kmだ。そんな感じで走っていると、車から応援をいただいた。

今崎さん。奥武蔵のイケメンであり圧倒的強さをもつ今崎さんやんけ!!!あざます!!!続いて、ランボーズジュニアの皆さんが乗った車がすれ違い、めちゃくちゃ応援してくれた。マジかよ。ありがたい。

にゅうへの登山口のところにはたくさんの人がまっててくれた。きーさんと浅野さんいるじゃん、ありがとうー

稲子湯エイドパスして峠の登りへ。全部走れないこともなかったけど、「ガードレールルール」と「あと少しでエイドルール」で走って本沢温泉エイドをパスして最後の林道へ。

最後の林道もしっかり走り、ロードへ。
まだ走れたんで走っていたら、大友さんが「え?まだ走るんすか?」みたいな顔するので、まぁ、走れるので、、、と思って走った。ラスト500mくらいで周りを見渡すと、遠くからめっちゃ飛ばして迫っている人がいるように見える。。。竹内さんが来た。めっちゃ猛スピード。やべーーーと思い、すいません、そっからこちらも頑張りました笑

ゴール。32時間48分48位でした。

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