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人生とは孤独との戦いだ! 映画「キャスト・アウェイ」

 新型コロナウィルスの影響により緊急事態宣言が発令され、外に出ても閉まっている店ばかり。
 本当は昨日から公開予定の映画「フェアウェル」を観たかったのだが、コロナの影響で公開延期。
 仕方がないので、自宅でアマゾンプライムビデオ対象の「キャスト・アウェイ」を鑑賞。
 監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス。
 主演はトム・ハンクス。
 キャスト・アウェイとは「漂流」を意味するらしい。

Story

 物流会社に勤めるチャック(トム・ハンクス)。
 彼女に婚約指輪らしきプレゼントを渡した後、飛行機に搭乗。
 その飛行機が墜落。
 搭乗者のうちチャックだけが無人島に流れ着く。
 苦しみながらも、なんとか島でのサバイバル生活。
 その後、助けがないまま4年が経過する。
 もうダメかもしれないと思っていると、島に仮説トイレの一部の板が島に流れ着く。
 チャックは、これを帆にして脱出するべく、木でイカダを作り、決死の覚悟で島からの脱出を試みる。
 なんとか島の周辺からは離脱できたが、嵐に遭遇し、瀕死のところを、貨物船に発見され救助される。
 祖国に戻ると、なんと結婚するはずだった彼女が、別の男性と結婚していた。しかも子供までいるという。
 それでも、一目会いたいと彼女の自宅を訪ねる。
 彼女もチャックを今も愛しているといい抱き締める。
 しかし、チャックは彼女を家族の元に戻るよう伝え去っていく・・・。

彼女の結婚がそんなに悲しいか!?

 無人島生活シーンはメチャクチャ面白い。
 自分が無人島に流れ着いたらどうするだろうと考えてしまう。
 無人島に流れ着いてみたいとさえ思ってしまう。
 ただし、後半の彼女との再開シーンは、そんなに感情移入しなかった。
 4年も経過していたら、そりゃぁ別の男と一緒になっているでしょ。
 にも関わらず、やたらと暗い表情のチャック。
 生き延びれた奇跡の方が何倍も大きいだろ。

 彼女のとの別れはどうでもいいとして、この映画の主題はタイトルどおり「漂流」であり、そして人生の「孤独」だ。
 どんなに努力しても、親、場所、人種を選ぶことをできず、この世界に投げ出され、その時代の状況に流されて生きていくしかない。
 また、結婚して子宝に恵まれようと、そうでなかろうと、所詮人生は孤独との戦い。
 深く愛し合った妻や子供でも、所詮、彼らの人生は彼らのものであって、最終的なところで、どうにもできない。
 その逆もしかり。
 人生とは孤独の中を流されつつも、なんとか諦めず泳ぎきらなければならないもの。
 そんなことを語りかけてくるのが本作品。

ウィルソーーーーン!

キャスト・アウェイ ウィルソン

 この映画で最大の見所は、嵐でボロボロになったイカダの上で、チャックが何度も「ウィルソーーーン!!」と叫ぶシーン。
 ウィルソンとは、無人島に流れ着いたウィルソン社製のバレーボールに、チャックが自分の血で顔を描き、4年間をともに過ごした人形。
 このボール人形が、嵐によりイカダから流れ出してしまう。
 辺りを見回すと、数百メートル先に浮かんでいるウィルソン。
 チャックはイカダから離れ、泳いで救助(?)に向かうも失敗し、イカダの上で絶叫・・・。

 個人的に外人が外人の名前を叫ぶシーンが大好き。
 代表的な作品は、もちろん「ロッキー」。
 「エイドリアーーーン!!」
 超マイナーところで「Saw2」。
 「ダニエーーール!!」
 私の中で「キャスト・アウェイ」は、名前絶叫映画として生涯記憶されることでしょう。

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