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虫の居所がいい

小さい頃から20歳まで過ごした、おばあちゃんの家の一部屋を、少し前に片付けをした
なんだか帰る場所が無くなってしまったみたいだなあと率直に感じた

片付けは母に言われて始めたもので、片付けたあとの部屋は母のものになる
それを踏まえると、帰る場所を無くされたという気持ちのほうが大きかったりもする

私のいまの帰る場所は旦那さんと一緒に住んでいるところにあるので、別に痛くも痒くもない

一人娘が同棲や結婚をして、ひとりで払えなくなったローンを不動産屋さんに売って相殺した
母は住むところがなくなり、おばあちゃんの住む家に戻った

母とは、ローンの払いだとか、部屋を片付けて欲しいだとか、一方的に私に押し付ける

私は、片付けも済んでしばらくは何もないだろう、と思っていたところに一通のメッセージが届く

「引越しが済んで荷解きと同時に断捨離を始めたから、良かったら手伝って欲しい。」

手伝ってあげようと思うよりも、また押し付けられたなと思うことが先だった
土日が休みなんだから手伝えるでしょ、とそんな風に言われた気がした

カレンダーを見ると
次の土曜日は、いつもの買い出し
次の日曜日は、旦那さんと休日を過ごす日
次の仕事休みは、病院に行ってから掃除をする日
その次の土曜日は、気が乗らなくてドタキャンしたいランチ、、、笑
その次の日曜日は、旦那さんと休日を過ごす日

(日曜日は完全オフにしないと、疲れが残ってしまい仕事に影響が出てしまう)

要は、明日の土日程度では手伝いに行く時間すらない
素直に「今月はいけない」と押し付けを突き返した
おばあちゃんが近くにいるので、気の利いた言葉で最後を締めてくる

母は昔から今までも、私は呼んだら来ると思っているのだと思う

私ってそこらの野良犬ですか?笑


旦那さんと籍を入れて、もう1年経つ

それまでなんとなく生きていた私にやっと自我が芽生えてきてくれた
自我の芽生えた子どもは、呼ぶだけではもう来ないし、もうあなたの可愛いお人形さんではない

社会で働く大人なら、近くても1週間前くらいには「次の土日の予定は空いてる?」って、私に気遣って言えないのかな

自分の虫の居所がいいときにしか、自分の都合で連絡してこない人だから、まあ無理か

親子の間でも気遣いができるような家庭環境にいたら、私は母に対して押し付けがましいなんて、今頃思ってないだろうな

オワリ


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