ＤＣまんがまつり　　　　　　　　　　劇場版・ニンジャバットマン

子供の頃、夏（冬？）休みになるとやっていた「東映まんがまつり」とか観たことは有りませんか？はいあります。よろしい。
では「仮面ライダー」の劇場版（特に平成初期）は観たことは有りますか？はいあります。よろしい。では話を進めます。
ニンジャバットマンの話です。

約束されし約束の物語

原作連載中でアニメ放送もやってる様な作品の劇場版とか、特撮でも（特に平成初期の）仮面ライダーの劇場版って観た事ありますか？
そう、やたらとパワーや能力において原作（本編）よりもスペックの高いキャラが出て、しかも話題性のある芸能人が声を担当したり演じたりして、必ず主人公たちが絶望的ピンチに陥る割には時間内に劇場版限定パワーや装備でやっつけるけど本編には影響を全く与えないorアナザーストーリーなので問題は端っから無いぜ！ってスタンスのアレですよ。
お祭りだから何でもできる！そんなスタンスのまんがまつり！

ニンジャバットマンは…まあアメコミなので○○バースとかいう感じで「if」を幾らでも内包できる平行世界が可能…とはいっても、この作品の「ノリ」はまさに「まんがまつり」そのもの！

最近の特撮（ライダー、戦隊）は映画と本編が地続きに成るような脚本が多いので初期の頃のそれとは違ってきているので注意。

私がニンジャバットマンを観ていて感じたのはそういう『お約束』の上に更に色々な『お約束』を重ね、『お約束』を手足にし『お約束』で合体させ、『お約束』のピンチから『お約束』の逆転、そして『お約束』の勝利から全て世は事もなし、の『お約束』で終わる。『お約束』を足して足してこれでもかと足した…約束を守るにしても限度が有るだろ！と突っ込みたくなる。だがそれでいて『お約束』故に安心出来る。そんな映画でした。

意外と細部に神が宿ってる

意外とね、大掛かりなギミックでビックリ！…みたいな事は無かったです。
城が動く！とか合体！とか（別に通ぶろうって事では無い、まあ公式が観に行く前にそういう事が有る事を言っちゃってたのが影響していない事も無くもない）。おかしいねぇ！面白いねぇ！って感じ。驚きよりも「お約束」！ゆえの喜び…花火が上がれば打ち上げてる花火屋が違うのに「玉屋～！」って言ったり、歌舞伎の幕間に「イヨ！」っていうアレに近い感情なのかも？

逆に細かいところで「おぉ！？」となる事の方が多かったし、気になったりしたかな？これは劇場で一回見ても気づかない要素多いんじゃないの？
買って家でじっくり一時停止で見ろって事ですか？とりあえず違うかもしれないけどジョーカーのように笑い飛ばして下さいよ。

・蝙蝠衆の頭のデザインがすごく白戸三平
・ゴリラ・グロットの下克上後の兜
・かぐや姫の物語？もしくはまんが日本昔話
・富士地獄ヶ原でバットマンたち一行の後方に着弾シーン
・猿＋蝙蝠の合体後のデザイン
・ジョーカーの逆さ吊り
ここら辺が特に「おぉ！？」となりました。好きですね。

まあプラス点だけで弥勒菩薩降臨くらいの年数分くらいの点数は有るので多少のマイナスに感じた部分を言っても罰は当たらないと思う。

・ベインは…まあ出番有っただけマシか
・見落としてるだけかもしれないけどナゾラー（リドラー）とかミスターフリーズ居ないよね？ナゾラー選ばれないかぁ…そうかぁ…。
・ペンギン（手下）の活躍がさっぱりない…ミサイル特攻見たかったのだけどなぁ、なんか倫理的に駄目なのかな？せめてリターンズみたいな活躍でもいいから、と一瞬期待したから残念。
・ゴリラ・グロットの笛だよりな城攻略＆巨大猿が個人的に…蝙蝠来てからはスゴク好き。

まあそんな感じです。
とにかくキャットウーマン＆ハーレクインがカワイイだった。
ポイズンアイビーもうちょっとガンバレ！あとペンギンも！
バットマンの魅力は６～７割りはヴィランに有ると思っているので！！
終わった後の余韻も良かった！！

未来へ

そんなこんなで劇場で見るにはちょっと遅いかも知れないけど、円盤を買って家庭で楽しむのも良いと思います。お子様のファーストバットマンにもバットマンオリジナルムービーと並んで最適ですよ！！（いい映画だからとダークナイトをお子様に薦めるのは感心しません）。

この記事は書いていた事、投稿する事を忘れてnoteの奥底で熟成された所謂熟成記事です。時代はまさにカートゥーン一色なので腐敗直前に保管庫から取り出してみました。