旅のメモなぞ(山形②)

月が煌々と輝いている。今日は十五夜だ。月がきれい。
夜ご飯のあとのデザートは月見団子で決まりだな。
などと車窓の景色を楽しみつつ思いに耽っていると、車内アナウンスが聞こえた。
どうやら車内販売の宣伝をしているらしい。
終点新潟で有名ならしい万代バスセンターのカレー味の柿の種を売っているらしい。
本格的にお腹が空いてきた。買おうかしら。
左を見ると一つ開けた席に人が座っている。
仕方がない。新潟につくまでは我慢しよう。
人を乗り越えてまで車内販売を買う勇気がない私は柿の種を断念した。
鳴る腹を慰めつつ、車窓を楽しんだり、STATION 
STAMPで遊んだり、ネットサーフィンをするなどして人生初の上越新幹線を楽しんだ。

予定通り19時に新潟駅についた。
夜ご飯を新潟駅で食べる時間が1時間あったので、どこかの店で新潟ならではの物を食べようと思っていた。
しかし、私は今、いなほの中で駅弁を目の前にしている。まだ電車は動いていない。
下調べは軽くしていた。そう。軽く。軽すぎたのだ。
新幹線駅だが、政令指定都市の駅。大阪駅ほどのイメージは持っていなかったが、広島駅や岡山駅のイメージで新潟駅に挑んでしまったのだ。
ここで弁明をするが、決して新潟駅について貶しているわけではない。
先程挙げた二駅は他の場所に比べて、改札の近くにフードエリアがある駅であったのだ。
また、店でご飯を食べるには少し時間が短く、時間も少し遅かった。
改札近くの店では待ち時間があり、せっかちな私は待ち時間+ご飯を食べる時間を考えるといなほに乗れないのではと不安になってしまった。(おそらく、店で食べていても間に合ったとは思われる)
結果、出発前の車内で駅弁を食べることにした。
ただ、ここでも弁明をするのだが、私は駅弁のことが嫌いではなく、好きな方だ。その地域の個性が出るので、下手な外食より地域の魅力が味わえる。
ちなみに、買った駅弁、「まさかいくらなんでも寿司」はとても美味しかった。ぜひ、食べてほしい。
雪だるま弁当はいつか食べてみたい。

いなほは少しトラブルがあっあものの、定刻近くに鶴岡駅についた。
あとは明日に備えて寝るだけである。

なお、新潟駅ではせっかくなので万代バスセンターのカレー味柿の種を購入し、家に帰ったあとに食べた。美味だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?