🟩『骨を掘る男』@ポレポレ東中野🟩6/15㊏奥間勝也監督 舞台挨拶レポート

🟩『骨を掘る男』公開START🟩

本日6/15㊏、東京、大阪、京都で『骨を掘る男』初日を迎えました。
東京 ポレポレ東中野では、奥間勝也監督の舞台挨拶も開催✨️
トークの模様をレポートします▼

沖縄戦の遺骨収集活動を行う具志堅隆松さんを追いながら、会ったことのない大叔母を沖縄戦で亡くした奥間監督のパーソナルな問いかけが並行していく本作。
「具志堅さんが遺骨収集の現場で何に向かい合ってどんなことを考えているのか、その時間をまるごと知りたいというところから2018年に取材を始めました。撮影中、自分の大叔母の遺骨が見つかっていないという話を自然と具志堅さんにするなかで、自分なりに調べたり聞いてみようと家族にもカメラを向け始めた」と奥間監督。
具志堅さんを知ったのは2008年。沖縄戦の激戦地だった那覇新都心の開発で遺骨が発見され、そのまま計画を進めることに反対する具志堅さんの活動を報じた新聞記事がきっかけだったといいます。

映画を観ていると、遺骨収集の現場、ガマの暗闇を劇場で追体験するような感覚になります。具志堅さんは、短くても2時間半、長いときは5、6時間ほど、遺骨の収集を続けるとのこと。一緒にさまざまな現場に身を置いてカメラを回しつづけた時間は自分にとっても大切だった、と奥間監督。「その体験を映画としてみなさんと共有できたらうれしいです」。

映画のなかでは、具志堅さんが口にした“行動的慰霊”という言葉と奥間監督の「出逢ったことのない人の死を悼むことができるのか？」という問いが重なっていきます。
「“沖縄”という大きなテーマと沖縄で育って戦没者遺族でもある自分とをうまく接続できないという実感がもともとあった。具志堅さんを撮っていたら何かわかるのではないかという思いも。自分のなかで問いを立て、そこからまた新たな問いが生まれ、この映画ができました。かつて起こった出来事を継承しなければいけないけれど何をすればよいだろうと感じている、戦後に生まれた沖縄の若い世代は自分だけではないはず。継承する世代として、自分はこの作品を作ったのだと思います」と奥間監督。
沖縄戦の記録映像はアメリカ軍が撮影したもので、それとは違う視点で沖縄戦を捉えたいという考えていたといいます。「ガマの中から沖縄戦を記録した映像は残っていません。70年遅れてしまったけれど、自分のカメラで映すことができたらと思って撮影していました」。

具志堅隆松さんの胸を借りて自分自身の問いが深まっていった作品だという奥間監督から、最後にひとこと。
「この映画を通して、沖縄の過去といまをつなげることができたと思っています。沖縄には現在進行形の問題があります。それを考えるために、過去、そして、具志堅さんがやっていることを知ってもらいたい。この作品が考える糸口になってくれたらと思います」。

映画本編でも取り上げている〈沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い〉は、今年も実施中。舞台挨拶の時間も読み上げリレーが行われていました。読み上げは沖縄慰霊の日、6月23日(日)まで。
YouTubeからリアルタイムでご覧いただけます▼

沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い

⏰ポレポレ東中野 タイムテーブル⏰

❑6/15(土)、16(日)　12:10/17:30
❑6/17(月)〜21(金)　12:10/17:20
❑6/22(土)〜28(金)　12:20/17:10
❑6/29(土)〜7/5(金)　12:20
❑7/6(土)〜　時間未定※上映は継続します

オンライン予約はご鑑賞日の３日前０時から▼
【『骨を掘る男』＠ポレポレ東中野／オンライン予約】

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📍6/15㊏より公開中

【東京　ポレポレ東中野】
📌6月17日（月）17:20の回上映後
三上智恵さん（映画監督、『戦雲』『沖縄スパイ戦史』など）×奥間勝也監督　トーク
📌6月18日（火）17:20の回上映後
具志堅隆松さん（本作出演）×奥間勝也監督 トーク
📌6月19日（水）17:20の回上映後
ヤンヨンヒさん（映画監督、『スープとイデオロギー』『かぞくのくに』など）×奥間勝也監督　トーク

【大阪　第七藝術劇場】
📌6月16日（日）12:25の回上映後
奥間勝也監督 舞台挨拶
📌6月22日（土）10:00の回上映後
西尾慧吾さん（遺骨で基地を作るな！緊急アクション 呼び掛け人） トーク

【京都シネマ】

📍6/22㊏より公開

【沖縄　桜坂劇場】
📌6月22日（土）13:00の回上映後
具志堅隆松さん（本作出演）× 奥間勝也監督 舞台挨拶
📌6月23日（日）15:00の回上映後
奥間勝也監督 舞台挨拶

【よしもと南の島パニパニシネマ】

ほか全国順次公開

＼劇場イベントも開催！／
『骨を掘る男』劇場最新情報は【こちら】