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【スコットランド交換留学】正直留学ってどうなの?忖度なしの徹底解剖!

みなさんごきげんよう。ついにスコットランドの交換留学から帰ってきました。2023年9月から2024年5月まで9ヶ月!はあ〜長かった〜
この記事では私が留学で感じた良し悪しを忖度なしでレポートしています。これから留学予定の方から海外に興味がある方、絶対に日本がいいもんねという方まで幅広く面白く読めると思うので、ぜひご一読ください!

目次


留学に行ってよかったこと

英語圏で生活できるようになった

私はそこまで英語力がありませんが、それでも生活できていました。例えば、コールセンターなどのなまりが少なくゆっくり話してもらえるところでは問題なく意思疎通ができていたかなと思います。

一方でスコティッシュイングリッシュは最後までわからず、スーパーの店員さんに「サンドイッチ」が通じなかったという恐ろしいネタ話があります笑それでもみなさん優しい人なのでなんとかすることができました。

また、早口のネイティブイングリッシュはアメリカ・イギリス訛りに関わらず全くわかりませんでした…私の友達は英語が第一言語でない人がほとんどです笑

歴史・文化が素晴らしい

スコットランドに限った話ではありませんが、ヨーロッパは地震が少ないので昔の建築が残っています。

また、古き良き文化も大切にしていて、Stirling Castleというお城に行った時はスタッフの人が当時の衣装のコスプレしていて面白かったです。

現地の人からするとなんでもない街並みもこちらからすると映え〜✨でした。

自然が綺麗

スコットランド第一の都市と言われているところに滞在しましたが、Victoria's Secretという女性向けセクシーおしゃんてぃなランジェリーショップがあること以外はかなりの田舎。東京のごみごみした雰囲気に疲れているならすごくいいリフレッシュになるかと思います。

あと、ハイランドカウが可愛かった〜!もふもふ毛皮で癒されました!

友達「チーズが美味しそうな牛」

地理的制約が減り、海外旅行が(日本に比べると)カジュアルな選択肢に

もちろん日本に比べると、ですが、海外旅行の渡航費と移動時間が節約されるので、よりカジュアルに海外旅行に行けました。以前スペイン行った時なんて、友達が探してくれた格安航空券のおかげで往復1万円せずに行けました〜!

イギリスよりもヨーロッパ大陸本土の方が素敵な建物がたくさん残っていますし、観光も多いので私はいろんなところに旅行に行っていました。

特に絵を見るのが好きなので、クリムト〜シーレ〜ゴッホ〜ゴヤ〜ムンクあたりの絵をナマで見られたのは感動しました。

友達の作り方・遊び方が違う!広く浅くだけどいい人ばかり

友達付き合いが、「広く・浅く」になります。現地の人たちはホームパーティが大好き!ご飯を持ち寄って〜お茶の試し飲み〜などなど、現地に馴染んでいる友達を見つけられるとすぐパーティに誘われるようになります。

また、旅行に一緒に行くメンバーで仲良くなることも。私はスウェーデン旅行に誘われたのですが、それをきっかけに友達の友達と仲良くなりました笑

このように、友達付き合いが広く浅くになります。しかしみんな情に深く優しい人ばかりなので、とても心地よいです。

唐揚げは丸めて作ると肉汁が中に閉じ込められて美味しいって初めて聞きました!✨

権利が守られる

あちらでは普通にトランスジェンダーやゲイの人を見かけます。日本でもよく見たらいないことはないですが、見かける確率が段違い。LGBTQの割合に民族的な差はないと言われているので、日本の冷たさを感じずにはいられませんでした。

また、スコットランドではピルが無料でもらえますし、生理用品が公共施設やお店に置いてあります。生理の貧困という重要なトピックに関してはもちろん、ある時急にトマティーナ🍅襲来!キャ〜〜〜〜!!!という時にも助かっていました。ただピルに関しては8万円くらいお金取られて医療が無料になる保険に入らされるので、ただといえるかは怪しいですね笑

生理用品無料配布はこんな感じ。
休薬期間があるタイプのヤーズフレックスみたいなピルです〜
オンライン問診票に答えたらピッタリのピルを処方してくれます。

正直ちょっと嫌だったこと…。

金銭的に苦しい

まず、物価が高すぎ・奨学金安すぎです。元々ポンドが高いところに持ってきて円安が進行していて、安くてパサパサのサンドイッチ一つ買うのに2.5ポンド(=500円)前後します。自炊でも一食500円くらいはするそうです。
また、私の寮はケータリング付きということもあると思いますが、家賃だけでも月15万円くらいでした。

奨学金はJASSOから支給だったのですが、月8万円。私の留学中は1ポンドあたり180円から200円に推移しましたが、その調整はなし。ポンド計算にして欲しかった。

私は一人っ子なのでギリギリ行かせてもらえましたが、親からは兄弟がいたら行かせてあげられなかった、と言われました。そりゃそうだ…。

大学が頼りにならない

1学期の初っ端から大学スタッフのストライキで留学生は履修登録ができませんでした。「順番だからね!待っててね!せかしたりするメールは送ってこないで!」という通達のもと放っておかれてました。

いつまでに履修登録が終わるのかもわからない。私なんのためにここに来たんだ、と思いました。友達の中には割り切ってロンドン旅行なんか行っている人がいて、賢いな〜と思いました。本当に嫌味ではなく、上手に受け流す能力が高くないとメンタルがやられます笑

結局、私は運良く割と早めにしてもらえたのですが、運が悪い人だと10週しかないターム設定なのに5週目に登録が終わり、8週目にはもうテスト、なんてことも。

一応ストライキの理由が賃金未払いで、「last resort(最後の砦)」だったみたいなのでどうしようもないところもあったのかも。それでも履修登録希望は半年前に出していたのだから、ストライキの前に計画的に終わらせておいてくれてもよかったのでは?と思います。

日照時間が少ない→メンタル不調・人との交流が減る

スコットランドは日照時間が少ないです。もっともひどい時なんて、朝9時に日の出。夕方4時にはすっかり暗くなってしまいます。

どんなに明るい人でも、日照時間が少ないと、鬱になりやすいです。なぜかというと、人との交流が減るし、ビタミンD が体内で生成されなくなるからです。私はインドアだから大丈夫〜と呑気に構えていましたが、甘かった…。他にもおかしくなりかけた…という声をちらほら聞きます。

スコットランドに行く人は10月くらいからビタミンDを毎日摂取しましょう。美味しそうなグミタイプのサプリもあり、現地で選ぶのもきっと楽しいです🍊(と言っている筆者は値段をケチってシンプルな錠剤を購入しました。)

人との交流に関しては、できれば寮を大学近くにした方がいいです。寮が大学から遠いと治安の不安から夜遅くに出歩けなくなるためです。

あれ、なんかおかしいかも…と思ったら、本国の家族・友達に連絡をとっておしゃべりするなど、気晴らしを見つけてください。冬さえ乗り越えれば大体楽しいです。一定数の人は通る道なので、決して自分を責めないで!

恋人がベタベタしすぎ

かなり相容れないと感じたのは恋人の距離感。

私自身彼氏がいたことがないので、免疫ないからでしょ、僻みでしょ、という自分へのツッコミはあります。それにしても周りのカップルが平気でイチャイチャする度合いがあまりにも酷すぎて閉口していました。

普通にキスくらいならあら〜仲良しね❤︎でいいのですが、ずっとDキスしてる友達がいて、もう目のやりどころがわからなかった…笑

あと、Ballというダンシングパーティみたいなのに参加した時も結構仲良さげな人たちがいたのですが、それを見たスリランカの子も微妙な顔をしていたので、うっ…と思うのは日本人だけじゃなさそう。自分の部屋でやっとくれ〜笑

まとめ

1年間の交換留学。長いようで短かったです。

英語力は伸びないし、アカデミックには進展ほぼなしでしたが笑、歴史的な素養やセンスは磨けました。また、生き抜く力はついたのかな〜と思っています。

私の性格上、自分の視野の狭〜いものさしを汎用してしまう癖があり、良くも悪くも文化の違いに戸惑うことが多かったです。自分の在り方を見直すいいきっかけになるとともに、その一方で自分の軸をしっかり持たないといけないなと感じました。

島国日本は同じ民族が大多数を占めており、その分均質性がある。規律をしっかり守る人たちが多いのに対し、どこか抑圧的な雰囲気を感じます。

現に、日本に帰ってきて、女の子を縛る掟(脱毛とか量産系ファッションとかなんとか)が多すぎて息苦しさを覚えています。

しかし、海外は民族的ダイバーシティがあり、みんなの自由を認めるところがあります。また、権利の主張もしっかり行われます。

ですので、良くも悪くも全てが適当です。トイレは汚いしAmaz⚫︎nの配達は届かないか壊れてくるし、わやくちゃなところにストレスを感じることはあるかもしれません。海外を楽しむには、大体のことはうまくいかないと捉え、トラブルを客観的に俯瞰しておもしろ〜いWくらいの気分でいないとやっていられないとは思いました。

まあ私はあんまり海外向いてないな〜と思ったので(正直でよろしい)、日本にいようかな…それでも、日本がいよいよ危ないかも、となってきた時には海外を選択肢に入れられる気がします。これだけでも、留学に行った価値はあったかと思います!とりあえず今はちっとも伸びなかった英語をなんとかするべく、お勉強を始めようと思います。

スコットランドでも桜が咲きます




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