Obbligato:社内報に見る「東映の支柱」①
はじめに
日本の映画館入場数が11億人を超えピークを迎えた昭和33年、全国まで組織が広がり従業員も大幅に増加した東映は社内報の発行を開始しました。
東映グループの一員としての自覚を持ち、全体の結束を深める目的ではじまった社内報には会社の経営方針や動向だけでなく、各事業所従業員たちの紹介や言葉、子供から見た父親についての作文や絵画、健康相談、クイズコーナーも設けられています。
そこには戦後の混乱期から立ち上がり、高度成長期を迎えた日本の働くお父さん、お母さん、若者の姿があり、後年の経営陣や巨匠たちの初々しい姿も見ることができます。
今回、「東映行進曲」のお話に添えて、今も続く社内報「とうえい」の中から、全盛期の映画を支える縁の下の力持ち、各事業所で働くプロフェッショナルな従業員たちの姿を紹介する「東映の支柱」というコーナー記事も随時、アップしてまいります。
「東映の支柱」は姿が多少変わっても、根本は今も変わらない東映の支柱であり、原点です。70周年を迎えるにあたり、「温故知新」、現在に至る基礎を作った東映諸先輩の姿をご覧ください。
社内報「とうえい」第1号表紙 (昭和33年1月号)
「大道具さんの一日」(社内報「とうえい」1958年3月号より)
昔のセットはすごいです!大スクリーンに映える映画のだいご味ですね。思いは今も昔も変わらない?