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都会の音について

前回はネズミ除けの人工的な「音」について、僕の悩みを書きましたが
今回は、都会の音について思う事を綴ります。。

前回、僕は都会が人も多いしゴチャゴチャしてるし、その上苦手なネズミ除けの音が不快…という事を話したのですが、逆もまた言えるという事を話したくて。。

それは夜の音について。
都会の夜は静かすぎるという事です。

まぁ、自然が近くにある場所に住んでいる方は(自然の定義があやふやですが…)僕の言いたい事は分かってくれると思うんですが。
田舎はとにかく虫の声(音)が非常に大きい。
特に夏から秋にかけては大合唱で、賑やかでしかたない。

僕は平日都会で仕事して、休日田舎で過ごす2拠点生活をするべく頑張っているんですが、都会と田舎の夜の音の差に驚きました。

都会の昼間は人の声、車の音、飛行機や電車の音、それがビルで反響したりしてガンガン耳に入ります。
逆に夜は車や人は少なくなるので音源は無くなり、だいぶ静か。
田舎の昼間は、もちろん虫の声や鳥の声もしますが、のどかで都会に比べたらだいぶ静かです。
でも夜になると虫の声はどんどん発声量を増し、3大テノールも真っ青な声量で歌いだします。

僕はここで都会の音がダメで田舎の音が良いとか、そういう安易な話がしたいんじゃないんです。
皆さんに少し耳を澄ましてもらいたいんです。
そんな静かな都会でも、聞こえるんです、虫の声が。。

道路脇の植え込みや、川沿いの葦が生えている場所、公園などで秋口から少しですが虫の声が聞こえます。
気にして歩いていると、「こんなところでも!」と思うような所からも声は聞こえますからね。

人工物に囲まれていると、様々な物に無意識になりがちです。それは意図的に街から無駄な物や邪魔な物を排除して作っているから、何かに注意を払いながら行動する必要が少なくなるんですよ。仕方の無い事なんですよね。

結局何が言いたいかというと、普段何気なく過ごしている中でエンジン音等にかき消されている音を、少しでも拾って聞いてほしいという事です。
意識すると色々な場所で虫たちは鳴いています。
僕たちの足元や、見えない隙間には様々な生物や植物が生きています。

そう言った、隠れている物に目を向ける事で、普段意識しない感覚を少しでも研ぎ澄ます事は、本来人間が持っている力を養う事ができると思います。
疲れたりストレスが溜まったりしている人は、一時の安らぎを身近に感じて、少しでも自己修復ができるようになれば良いのではないかと思うんです。

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