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業界地図ならぬメーカー地図を書いてみた

みなさん、こんにちは!
とどろきです。今回は業界地図ならぬメーカー地図を書いてみたというタイトルで書きます。

就活の時、いろんな職種が選択肢にありますが、どの職種が何をやっているか分かりませんよね。なのに、希望職種を選べだなんて無茶だ・・・(ToT)
実際私も就活時代はふわっとしかわかりませんでした。

なので、今回はメーカーの職種について説明について説明していきます。
少しでも職種について理解を深めていただけたらと思います。

本題に入る前に私の自己紹介を載せておきます。

名前:とどろき
職業:BtoB装置メーカーソフトウェア開発者
経験:製品開発部隊にて、社会人1年目~3年目まで経験を積む。ソフトウェア開発者として配属されるも、日々問い合わせ対応に追われ、コーディングは3年間で3日間くらいしかやらなかった(笑)。4年目から技術設計部隊に異動し、現在に至る。そこそこコーディングをする毎日を送る。

それでは、本題に入ります。

1. 全体像の把握

まずは全体像から説明したいと思います。

1.1 職種って何がある?

全体像を把握するために、職種に何があるか列挙したいと思います。

大きく分けて理系職種は以下8つかと思います。

①製品開発
②研究開発
③技術設計
④品質管理
⑤生産技術
⑥技術営業
⑦フィールドエンジニア(FE)
⑧社内SE

この他にも知られていない理系職種として、

⑨アプリ開発
⑩知財
⑪SCM

ここに⑫営業加わります。

これらを全てつなぎ合わせると以下のような関係があります。

メーカー地図

各部署とつながりが深いところを双方向の矢印で繋いでいます。社内SEは会社全ての部署と関わるので、あえて結んでいません。
開発関連は青、製造関連は緑、お客様サポートは橙でグループ化しています。私の実務経験があるところはとどろきの写真が貼ってあります!!!

圧倒的に製品開発部隊が他部署とのかかわりが深いと思います。

2. 職種の紹介

理系職種を社会人7年目を迎える私から見た実態に沿って説明させていただきます。
今回は、新卒理系社員が配属される可能性がある部署に限定して説明します。
私が実務経験がある①製品開発と③技術設計に関しては詳しく書いています。それ以外は実際に働く人から立ち話で聞く話を参考に要点だけ絞って説明しています。

①製品開発(経験あり)

■ミッション
その名の通り、製品開発を行う部署。その仕事は多岐にわたり、
新製品の企画から立案、立案したプロジェクトの進捗管理、製品リリースまでを行う。
ただし、華やかなことばかりではなく、リリースした製品のサポート、営業からの問い合わせ対応など、泥臭い仕事の方が多い・・・

向いてる人
とにかくメンタル/タフさが大事。次に「ものを売るビジョンが見える人」。次に人との関わりが好きな人。技術的スキルはどちらかと言えば必要だが無くても良い。

向いてない人
研究がしたい人。人とのコミュニケーションを極力最小にしたい人。

やりがい
製品を最初から最後まで形にできるのは製品開発部隊のみ。
すべてが出来上がったとき、得も言われぬ達成感がある。
装置に関わる全てのこと(PC、ハードウェア、電気、ソフトウェア)に浅く携わるのでオールマイティなプレイヤーになれる。

本音
とにかく飛込み業務が多い。開発に専念している時間より、電話対応、問い合わせ対応をしている時間の方が多い。開発に専念している時間が短いので、突出した技術が身に付きにくい・・・

②研究開発

ミッション
基礎研究や応用研究を行う部署
基礎研究:世に出ていないものを作り出す部署。
応用研究:5年後くらいの製品開発を見越して研究を行う部署。製品化に向けた課題を製品開発部隊に渡す前に解決したりする。

向いてる人
すこぶる頭が良くて、技術への好奇心が半端ない人。成果が出なくてもポジティブに泥臭くできる人。新しいものを作りたい人。

向いてない人
技術への好奇心がない人。製品の全体を把握したい人。

③技術設計(経験あり)

ミッション
製品開発部隊からお願いされる新製品の仕様を満たすために、構想設計、詳細設計を行い、ソフトウェアの作成、CAD図面の作成、電気回路の作成を行う。もちろんソフト、メカ、電気は一人でやるのではなく、担当分けになる。製品開発部隊と一緒に二人三脚で新製品を作り上げていく。

向いている人
ものづくりはしたいけど、研究はしたくない。研究はしたくないけど、技術には触れていたい人。技術には触れていたいけど、クレーム対応とか雑務はやりたくない人。

向いていない人
技術への好奇心がない人。研究がしたい人。商品企画がやりたい人。

やりがい
様々な製品のコアな部分を作ることができる。
製品開発は一つの製品群にしか注力できないが、製品開発部隊と違って技術設計は様々な製品に携わる機会が多い。雑務がほとんどない分、技術に集中できることが最高!

本音
装置のコアな部分しか作らないので、あまり装置の全体像が見えない。
技術に特化できるが、異動しない限りは永遠に技術者。

④品質管理

ミッション
2つの観点から「品質」を管理する。1つは「製品」の質。もう一つは「生産」の質。それぞれの質を別々の部署で管理している。

「製品」の質を管理する部署:主に仕事は2つ。
(1)クレーム対応 : お客様からのクレームを管理して火消し作業をする。
(2)製品開発部隊が開発した製品の妥当性確認 : 新製品が本当に世に出して良いものか最後の砦となりチェックする。

「生産」の質を管理する部署 : 主に仕事は2つ。
(1) 生産対応 :  製造の現場で、問題なく生産が可能か確認・改善し、生産計画を立て、実行する。
(2) 製品開発部隊が開発した製品の生産妥当性確認 : 今まで生産したことのない新製品が本当に質を保ったまま生産できるかチェックする。 

向いている人
リスクへの鼻が利く人。人が作ったものをなぜ?なぜ?と深堀できる人。

向いていない人
ものづくりがしたい人。いづれは研究/開発がやりたい人。

⑤生産技術

■ミッション
効率よく高品質でローコストな製品を生産するために、日々業務改善をする生産現場の司令塔。生産設備の導入検討/テスト、生産ラインの立ち上げ/改良、人員配置の最適化を行う。

■向いている人
生産という観点からモノヅクリを支えたい人。

■向いていない人
いづれは研究/開発がやりたい人。

⑦フィールドエンジニア

■ミッション
出来上がった製品の据付、調整、取扱説明、保守を行う。
お客様のもとに出向いて、一人で上記の作業を行う。技術者として唯一お客様と頻繁にやり取りをする部署

■向いている人
ものをいじくるのが好きな人。トラブルに対して、臨機応変に対応できる人。手に職をつけたい人。

■向いていない人
お客様と絶対に関わりたくない人。開発をしたい人。

⑧社内SE

あまり関わりないので、情報少ないです。。。

■ミッション
社内のITシステムの開発、導入、保守を行う。
社内のPCに関する問い合わせを行う。

■向いている人
プログラミングスキルがある人。

■向いていない人
自分のスキルに自信がない人。

⑩知財

■ミッション
知財とは知的財産、つまり特許関連の業務をする部署。

主な仕事は
• 開発者から発明を掘り起こす
• 特許明細書の作成
• 特許事務所とやりとり

■向いている人
様々な技術に触れたい人。手に職をつけたい人

■向いていない人
論文を読むのがこの世で一番嫌いな人。特許以外の業務にいづれは携わりたい人。

3. おまけ

新卒があまり配属されることはないですが、今後私がやりたい仕事に関して紹介します。

⑥技術営業
営業、お客様を技術知識という観点からサポートする部署。
また開発部隊が起案した新規プロジェクトを営業に説明したり、開発部隊が次に作ろうとしているものを一緒に考えたりする。競合調査も行ったりもします。
営業と製品開発部隊の橋渡しのような存在。

⑨アプリ開発
営業、お客様を装置の応用方法という観点からサポートする部署。
アプリとはスマホアプリではなく装置の応用方法のことです。
主に装置の力を最大限に活かすスキルが必要となります。
お客様からの要望に対して、装置を使っていかにその要望を満たすかが重要となります。
それゆえ、装置に詳しくないといけないので、新卒配属は稀です。
知名度は低いですが、仕事が楽しくて仕方ないとその部署からよく聞きます。

4. 最後に

新卒が配属される可能性が高い部署について要点だけ説明させていただきました。
メーカーによって、おおよそやっていることの概要は同じですが、携わる範囲が異なります。そこはOB訪問をして、実情を聞いてみるしかありません。
もしご不明な点がございましたら、本記事へのコメントもしくはTwitterでご連絡ください。
今後もこの記事はブラッシュアップしていく予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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