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1から10まで足してみる

僕 「足し算の裏技教えてあげようか。」
息子「うん!教えて教えて!!」

息子は,「裏技」という言葉に弱いので,こういう言い方をするとノッてくる。

僕 「じゃあ,まず,1から10まで足してみて。」
息子「1足す2は3でしょ。3足す3は6でしょ。6足す4は10・・・55!!」

僕 「正解!そしたら,もっと簡単に足す方法を考えてみて。」
息子「えーと,こうやって,2を1と1に分解して,3を2と1に分解して。」

僕 「それも別のやり方だけど,あまり簡単になってないんじゃない?」
息子「あっ,そうか。そしたら,うーんと,うーんと。」

息子「こうやったらどうかな。1と9で10でしょ。2と8で10でしょ。こうやって10を作っていくと5個10ができて,あと,残った5を足すと55。」
僕 「おっ,いいね。足す順番を変えたら,簡単に足せるようになったね。」

僕 「それでは,こんな足し方はどうかな?こうやって,1から10の下に,逆向きに1から10って書くでしょ?そして,上と下を足すとどうなる?」

息子「全部11になる。」
僕 「11が何個ある?」
息子「11が10個ある。」
僕 「11が10個あるから,全部足すと110でしょ?そしたら,1から10までを2回足すと110だから,1から10までを1回足すと?」
息子「2回で110だから,1回だと,110割る2で55だ!」
僕 「そうそう,いろいろな足し方があるでしょ?」

僕 「次は,1から20までの偶数を足してみようか。」
息子「偶数は,2,4,・・・,20だから,パパの戦法を使うと,全部22で,22が10個あるから,220,220割る2で110!!」
僕 「正解!」

僕 「110ってどこかで見なかった?」
息子「1から10まで2回足したときだ。」
僕 「そう。さっきは,1から10までを逆向きにして足したでしょ。逆向きにしないで足すと,どうなる?」

息子「偶数になってる!」
僕「そうだね。だから1から10まで2回足したときと一緒になったんだね。」

僕 「そしたら,1から20までの奇数を足してみようか。」
息子「奇数は,1,3,・・・,19だから,全部20で,20が10個あるから,200,200割る2で100!!」
僕 「正解!」

僕 「これでもいいけど,こういう考え方もあるよ。さっきの偶数から,1ずつ引くとどうなる?」
息子「2引く1は1でしょ。4引く1は3でしょ。あ,奇数になるね。」

僕 「全部でいくつ引いてる?」
息子「1を10個引いているから10。」
僕 「1から20までの偶数を足すと110で,それから10引いているから?」
息子「110引く10で100だ。」

僕 「そうそう。ところで,奇数を足すときには,こういうふうに図に描いくやり方もあるよ。」

息子「本当だ!!」

僕 「足し算だけでもいろいろなやり方があるのがわかったね。答えの出し方は一通りじゃないから,答えを出したあとで,もっと簡単なやり方がないかを探すことも大事なんだよ。」
息子「知ってる!!僕,100通りのやり方を知ってるよ!!」

僕 「100通り!!!」

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