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ピタゴラス数を探す2

かなり久しぶりの投稿ですが,この記事の続き。

宿題1)◯^2+△^2=□^2になる◯,△,□に当てはまる数字は,3,4,5以外になにがある?
宿題2)◯^2+△^2=□^2になる◯,△,□に当てはまる数字の組み合わせは何個ある?
ただし,◯,△,□は1,2,3・・・って数えられる数字。少数とか分数はだめ。

 長男君にこのような宿題を出したら,塾で習った中実方陣の考え方をうまく使って,ピタゴラス数を見つける方法を発見したのでレポートにまとめさせました。以下は息子のレポートの内容です(読みやすくするため漢字のみ変更しました)。

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a^2は1辺の長さがaの正方形の面積になる。

例)4✕4=16

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正方形の1辺の長さを1だけ増やすと,増えた部分は奇数になる。

理由)偶数は2の倍数だから,辺の部分(図の赤)を2個たすので,必ず偶数になります。そして,角の1(図の黄色)を足すと奇数になります。

例)4✕2+1=9

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 正方形の1辺の長さを1だけ増やしたときに増えた部分が b^2の形になれば,ピタゴラス数を見つけられます。
 1だけ増やしたときに,増える部分は奇数なので,b^2が奇数になっていれば良いとわかります。

奇数の2乗は奇数になる。

理由)奇数は約数に2がありません。それなので,奇数に2個かけたとしても約数に2がないから,奇数になります。

 これを使うと,次のように,1つの奇数(1を除く)ごとに1つのピタゴラス数を見つけることができます。

例1)奇数5
内側の正方形の1辺の長さ
(5^2-1)÷2=12
ピタゴラス数
12^2+5^2=13^2

例2)奇数7
内側の正方形の1辺の長さ
(7^2-1)÷2=24
ピタゴラス数
24^2+7^2=25^2

例3)奇数9
内側の正方形の1辺の長さ
(9^2-1)÷2=40
ピタゴラス数
40^2+9^2=41^2

ピタゴラス数は無限個ある。

理由)奇数は無限個あります。1つの奇数(1を除く)ごとに1つのピタゴラス数を見つけることができるので,ピタゴラス数は無限個あります。

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 ピタゴラス数はこれで全部ではありませんが,なかなかうまく見つけられたと思います。塾で習った方法を使っているところが,塾でちゃんと勉強していることが伺えて好感が持てました。

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