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3の倍数の時アホになるには?

半年以上前だが,息子が掛け算九九の暗記をしていたので,こんな会話をした。

僕 「掛け算九九の秘密を教えてあげようか。」
息子「教えて!!」

"秘密"というと食いつきが良い。

僕 「九の段の1の位と10の位を足してみて。」
息子「9×2=18は1+8で9でしょ,9×3=27は2+7で9・・・,あっ,全部9になっている!」

僕 「そうだね。9の段の1の位と10の位を足すと,全部9になるね。」

息子「他の段はどうなのかな?」
僕 「確かめてみたら?」

 息子は,「えー,めんどくさいー。」といいつつ,ノートに表を書いていった。

僕 「足してみて,10以上になった数があるでしょ?それは,もう1回,1の位と10の位を足してみようか。」

 息子が表を完成させる。

僕 「まとめてみて,何か気がついた?」
息子「えーと,3の段と6の段は,3,6,9の3つしか出てこない。残りの2の段,4の段,5の段,7の段,8の段は全部の数字が出てくるよ。どうしてかなー。」
僕 「どうしてか考えてみたら?」

 実は,1の位と10の位を足すということは,10を1と見なすということである。これは9進数になっていると考えるとわかりやすい。

 息子はn進数を勉強する前だったので(n進数を勉強した時の記事),この図のような9目盛りの円を考え出した。掛け算の九九の円を描くというのを以前やったことがあって,それを応用したらしい。

息子「こうやって,9目盛りの円を描くでしょ,それで,2の段は2目盛りずつ進んでいくの。3の段は3目盛りずつ。そうやってやると,説明できるよ。」
僕 「おお,よく思いついたね。」

僕 「そうしたら,もう少し発展させて考えてみようか。ある数があったときに,その数が2で割り切れるかどうかは,一番下の位が偶数かどうかを調べればいいでしょ?3で割り切れるかどうかは,どうやって調べればいい?いまの考えをもとに考えて見て。」

 ノートにいろいろ書きながら,少し考えたあとで,

息子「わかった。全部の位を足したときに3か6か9になればいいんだ。」
僕 「そうだね。そしたら54549は3で割り切れる?」
息子「割り切れる!」
僕 「正解!」
(ここまでの内容は,だいぶヒントをあげたが,息子が自分で発見したので自由研究としてまとめさせた。)

 この記事のタイトル「3の倍数のときにアホになる」は,お笑い芸人が,数を数えていき,3の倍数のときだけオカシイ顔で数を言う芸から取ったものである。この方法を知っていれば,急に大きな数をフラれても,3の倍数かどうかをすぐに知る事ができ,オカシイ顔で数を言うことができる。

 ところで,この芸が流行ったのは,2004年頃で息子の生まれる6年前ということに驚いている。時がたつのが早い。息子も,すぐに大きくなってしまうんだろうね。うれしくもあり寂しくもある。

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