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81の秘密(電卓を使って遊んでみる)

最近,息子が僕の電卓(関数電卓)を使って遊んでいたので,一緒に少し遊んでみた。

僕 「9×9はいくつ?」
息子「81。」
僕 「じゃあ,81の秘密知ってる?」

僕 「1÷81はいくつになる?」
息子「うーん,0あまり1。」
僕 「そうか,まだ小数の割り算は習っていないのか。そうしたら,電卓を使っていいよ。」

息子は,僕の机から電卓を持ってきて,計算する。

息子「えーと,0.01234567901!」
僕 「正解。この数字を見て何か気がつかない?」

息子「1,2,3,4,5・・・ってなっている。」
僕 「本当?よく見て。」
息子「あ!8がない。」

僕 「確かに8がないね。それでは,この数字って,最後の1のあとはどうなっているの?1で終わりなの?それともこれから先も続くの?」
息子「うーん,続くのかな。」
僕 「それってどうやって確かめればいいの?」

しばらく待ったが,思いつかなさそうだったので,紙と鉛筆を持ってきて教える。

僕 「1÷81=0.01234567901・・・でしょ,・・・はこの後続くかもしれないし,1で終わりになるかもしれないってことね。そしたら,1÷81から0.01を引くとどうなる?」
息子「0.00234567901。」
僕 「それを電卓でやるとどうなる?」
息子「2.345679012×10^-3ってなった。」
僕 「そう。この×10^-3ってことは,2の左に0が3つつくってことね。」
息子「そういうことは,1の次は2か。」
僕 「そうそう。左の1が引いてなくなったぶん,右に1つ数字が表示できるようになったね。1で終わりじゃなくて,1の次は2って続くんだね。」

指数の説明はちょっと曖昧だけれど,とりあえず,こんなんで良いかな(関数電卓でないと,こういう表示はされない)。

僕 「2の次は?」
息子「うーん,こんどは0.012を引けばいいから,1÷81から0.012は,3.456790123×10^-4。2の次は3だ。わかった。このあとも123356790 って続いて行くんだ。」
僕 「本当?1÷81から0.01234を引いてみて。」
息子「5.679012346×10^-6。あれ?4の次は5じゃなくて6だ。どうして?」

僕 「4の次は56って続いていくのだけど,そのときに,56は50よりも60に近いでしょ。だから,この電卓では4の次の位までしか表示しない場合は,5じゃなくて,近い方の6って表示されるんだよ。0.012345を引いてみて」
息子「6.790123456×10^-7ってでるよ。パパの説が正しかったら,67は70のほうが60より近いから,近い方の7って表示されるんじゃない?」

僕「ムムッ。あとで調べておくよ・・・。(電卓の説明書って,どこかにとってあったかな??)」

僕 「1÷81から0.0123456790を引いてみて」
息子「1.23456×10^-11。あれ?ここで終わりなの?」
僕 「本当はここで終わりじゃないんだけれど,この電卓ではここまでしか計算できないんだよ。本当はずっと先まで続くんだよ。」
息子「無限に?」
僕 「無限に。」
息子「81ってすげー。」

僕 「1÷81は8がなかったじゃない?そしたら,答えが1234567890・・・ってなる割り算はわかる?」

息子「(しばらく電卓を叩いていたあとで)わからないよ。答え教えて?」
僕 「13717421÷1111111111。」

息子「ずこーっ,それはわからないよー。」

(使用電卓:CASIO fx-370ES)



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