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青い春、彩る花。

todokeru,内でなぜか麻雀キャラが定着してきました。
キャラクターなんかに分類できないミステリアスな存在を目指しておりますので、そろそろ何か違う趣味をチラつかせていこうかなと思っています。久米です。

あ、好きな役は役牌です。リアリストなので。
役牌暗刻の安心感ったらない。すぐ降りられるし。


さて、『幕間ダイアログ』の終演からもう2か月半も経つんですね。
つまりブログもそれぶりってことだ。

今年も春が終わる。


いちばんすきな季節は春です。
「春花」という名前を親から貰っているのでさすがに特別です。
幸いまだ花粉症も発症していないですし。まだ、まだな。認めん。



すごい好きだったから撮った。ラナンキュラスの仲間かな?わからない
花手水。なんて素敵な響きだろう。
明石公園の藤棚。
夜桜と提灯。たまに鹿でるらしいよ。
北島はチューリップのまち。



春爛漫。

昨年度上半期の朝ドラ『らんまん』に出会ってから植物を一層愛おしく思うようになりました。私はあまりその名前なんかに詳しくはないけれど、春は外を歩くのが楽しいですね。

『最高の離婚』というドラマのおかげで桜を好きになれたし。

『SUPER VOYAGER!』というショーのおかげで待雪草を好きになれた。

ボブ・ディランの、堀辰雄の、はっぴいえんどのおかげで風が特別気持ちいいのです。音楽や文学や演劇が好きで良かった、って思い直すのは私の中でダントツ春です。だから好き。

そういえば、すみれって春の花なのにどうして〈すみれSeptember Love〉なんだろう。



幕ダイ打ち上げ。
todokeru,プチパーティー。
りょーちんさん公演。
徳島地酒会。
肉フェスに虫かご持ってってぶどう飴買う奴。
いちご最高。


なぎさんが連れてってくれたカレー。


本当、周りのみんなの存在に救われて春を過ごせました。
BIG LOVE。

春がいちばんすきな季節と書きましたが、実は毎年一番苦しむ季節でもあります。この春も例に漏れず色々しんどかったんです。
(あ、todokeru,はしんどくなかったですよ!)
このブログ書くためにざーっと思いのままを下書きしたら、すごい陰鬱な文章になっちゃって。重すぎるだろ(笑)って思って消しました。その結果上記の文章が完成したのだ。


春は、擦られた言葉で言うと、出会いと別れの季節。
場所も人も新しくなったり、生きる環境が大きく変わる季節ですよね。
進学や異動を控えて、または新天地を実際目の当たりにして、心がギュッとなってる人をみるたびに私もソワソワします、勝手に。

私は大前提、みんなみんな幸せだったらいいなと思ってるんですよ。大学受験のときに強くそう思って以来ずっとそんな幻想を抱いています。
私は高校を途中でドロップアウトしているので、センター試験も一般入試もぜんぶ一人で書類取り寄せて、誰がダブルチェックしてくれるわけでもなく願書書いて。辞めた高校の制服着るわけにいかないけどどんな服で行ったらいいかネットに書いてないから無難な紺色のワンピース着て。高校から音楽始めたやつが芸大なんか無理だ、というYahoo知恵袋の謎のカテゴリーマスターの言葉に翻弄されて。

もう超絶不安だらけだし漠然とした焦りみたいなものは常にあるんだけど、猪突猛進!1日20時間勉強!努力は裏切らない!みたいなやり方、ぜんっぜん出来なくて。でもってそんな器用でもないから効率よく要点押さえて、みたいなのもこれまた出来なくて。

受験シーズンってテレビとかラジオとかTwitterとかYouTubeとかあらゆる媒体であらゆる著名人があらゆる手段で鼓舞してきますけども私には結局成功できた人の戯言にしか聞こえなかった。「君が頑張った分だけ結果がついてくる」って、じゃあ私頑張ってないから無理じゃんって。「合否がすべてじゃない」って、あなたの場合はそうだろうねって。

そしたらセンター試験大失敗して。
想定より200点ぐらい低くて絶望。
家族がおつかれさまって回転寿司に連れて行ってくれたけど全く味がしなかった。で、帰って「やっぱりこの点数じゃ第一志望のボーダーには到底届かないな」って誰が書いたか知らない受験情報サイトを見ながらウダウダして、5ちゃん(当時は2ちゃんかな?当時も5ちゃんかな?)のセンター失敗スレを朝まで見てました。

そのスレッドに集まった同い年、か分からないけど同世代の受験生たちの悲痛な書き込みを見て、ここにいる全員(私も)幸せになれればいいのにって思いました。
私たちは期待通りの結果がでるほど頑張れなかったけど、でも幸せになっちゃだめなのかなあ、って思いました。

なにもかもを望むわけではない、好きなことだけしてたいわけではない、高望みしないからとりあえず1ヶ月2ヶ月先の展望を描ける心の平穏がほしいと思いました。当時の私は、それが「幸せ」だと思ってました。若いね(笑)


悲しいニュースは毎日のように流れてきて、いちいち心を痛める間もないほど辛いことが多くて、そんな中で大学受験させてもらえてセンター失敗したとてごはん食べさせてくれる家族がいてベッドで泣いてもいつも通り天井があって、絶対にすごく自分は恵まれた幸せな人間なんだけどやっぱり5ちゃん見ながら芽生えたぐちゃぐちゃの感情は全部本物で、でも、だけど、だけど...…。

春になるとその頃のことを思い出します、って話です。


新しいものごとへの不安や焦燥を、自分の努力量や実績で慰められる人なんてそう多くないじゃない。べつに罪を犯したわけじゃないのにずっと罪悪感がある。頑張り方が、頑張るベクトルが、分からないまま新しい季節を迎えてしまった人を、他人事とは思えず心がぐるぐるするのです。春。


だから、この春を清々しく終えられそうにない人にも、無力な私では幸せにしてあげられないけど一人じゃないよ味方だよって伝えたくて、長々書いてしまいました。暗い気持ちにさせてしまってたら、ごめんなさい。

結局書くんかい。下書きより長くなったわ。
陰鬱パート、終わり!




そういえば、
todokeru,に入団してからちょうど1年が経ちました。
そうか、あれも春だった。だとしたらやっぱ好きだな、春。
社会人になってからも1年です。

なんだか本当にあっという間で、駆け抜けすぎてしまったような、いっぱい忘れ物もしたような、そんな1年でした。

たくさんの経験をさせてもらって、
かけがえのない仲間に出会って、
幸せ、でした。
なんだ、幸せはこんなとこにあったんだ。


todokeru,のHP、メンバーのプロフィールページが更新されています。
【todokeru,でやりたいこと】の欄をメインに、現時点の自分に立ち返ってそれぞれが新たに文章を書いています。
ぜひ読んでください。

私もこの1年間で価値観や欲望などたくさんたくさん変わって、多分23年間の人生の中でいちばん変わった年で。それを反映させた文章を書こうかなと何度も何度も推敲しました。

でも、ちょうど1年前の入団時に書いた文章が結局しっくりきて。
変更せずに、そのままの文章で掲載しています。

改めて、初心にかえって、この場でのものづくりに全うしたいと思います。


コメントは受験生時代に励まされた作品から一部引用してます。


夏の座興公演「り、り、り」の公演情報、
そして株式劇団マエカブさん主催の「マエカブ演劇フェスティバル(通称:カブフェス)」への参加も発表されました。

自身の鈍感さや稚拙さ、そして蓋をしているものと埋められないものに向き合う稽古期間になりそうだなと予感しています。

必ず良いものにできるよう、頑張ります。




最後に最近のお気に入りをまとめて紹介。

舞台『東京輪舞』

杉原邦生さん、好きです。圧巻の二人芝居。

小山田壮平バンドツアー

〈君に届かないメッセージ〉泣いた。〈汽笛〉も好き。

キース・ヘリング展

ウォーホル×ミッキーマウス、乙だねえ。

小説『チーム・オルタナティブの冒険』

終始ニヤニヤ、最後爆笑。宇野さんの本でトップクラスに好き。

アルバム《スカイブルー、エモーション》

長澤知之の音楽を好きになれるならこんな偏屈で良かったのかもって思う。

グラスホッパーという名のカクテル。

スピッツの〈グラスホッパー〉をアジカンがカバーしてる音源が最高なの。

チーズ丸々乗せオムライス。

オシャレな街神戸にこんな欲望の塊みたいな料理があるなんて。

島らっきょうの塩漬け、海ぶどうなど。

沖縄いたころより今の方が沖縄すきかも。

小林賢太郎演劇作品『うるう』

カーテンコールまで泣ける。YouTubeでの公開は5/31まで。急げ。

ドラマ『直ちゃんは小学三年生』

前原滉さん演じるてつちんが好き。あと岡山天音さんが演じた役のなかでこれが一番好き(そんなはずはない)。

映画『青い春』

はい、サラりとタイトル回収。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの音楽がカッコよすぎる。

映画『オズの魔法使』

なんと85年前の映画。
冒頭のドロシーが扉を開ける瞬間の演出は何度観てもグッときます。


さてさて、長くなりましたが告知で締めます。
締めさせてください。

オズの魔法使いを原作にした舞台『極彩色の魔法』に出演します。
演劇ラボ・アンクラウンさん主催の本公演、吉野川市の倉庫に特設舞台を組み、キャストやスタッフも県内各地から集まり、アイデアを出し合いながら創作している意欲的な公演です。

わたしの祖父母の家は鴨島町にあったので、この地で演劇公演ができることが嬉しくもあります。はじめて演劇を見に来られる方もきっと多くいらっしゃるでしょう。最初に観た演劇って、重大ですよね。気を引き締めねば。

チラシにキャストビジュアル、インパクト大でしょう。まさに極彩色。
倉庫の中がどんな風に彩られるのか、ワクワクしています。


顔合わせ時。このあと幕ダイ打ち上げだった。

『幕間ダイアログ』でもご一緒した海月理奈ちゃん、有本真菜ちゃんと当日お手伝いしてくれた太田優輝くんも!徳島の演劇人とご縁が繋がっていくのは嬉しいことです。


公演情報のチェック、ご予約はアンクラウンさんのHPより!
みなさまのご来場をお待ちしております。


またお会いしましょう。
次はきっと、朱い夏の日に。


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