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必要な重さと、それに向き合うための準備

#---ここから言い訳---

この数ヶ月、重くてしかたないものがある。自分の身体だ。
そして悲しいことにそれは精神的な理由ではなく、物理的な理由による重さである。そう、体重が増え続けている。毎日体重計に乗る習慣はあるものの、日々過去見たことのない数値をたたき出し、更新しつづけているのだ!
たとえば体重が3kg増えるということは、3kg入の米袋を常時抱いているようなもの。一つ一つの動作が重い、重い。体重を脚が支えきれない。支えるための筋肉もついていないのだ。
無論、今増えてしまった体重は3kgなんてものではない!言えない!

そんなわけで、自然と動くことも億劫になるんですよ。
だってね、会社にいるときは尻と快適なチェアが全体重を支えてくれるけれど、家に帰ればこの重さを支えてくれるものはベッドしかないのだから。
従って、横になるしかない。お布団が私を離してくれないの。
仕方ないね。
それじゃあみなさんおやすみなさい。

#---ここまで言い訳---

以上、怠惰な日々の言い訳をしてみました。こんばんは、佐光です。

さて最近なかなか行けていない稽古。劇王の稽古は佳境に差し掛かってきたようです。
衣装・音響担当のぼうちゃんも頑張っています!弱音吐かないのが逆に不安!すごい!

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そして彼女は、劇王ではありませんが別作品で役者出演もするのです!
私もそちらに彼女とペアで参加させてもらえるので奮闘しています。なんと今日が本番!きゃー!
でも台詞が覚えられていません!

#---ここから言い訳---

昔から「暗記」というものが実に苦手なんです。なんでも一回理解しないと頭に入らないという悪癖がありまして。頭の良くない人間の典型ですね。たとえば数学の公式なんかも、ぱっと覚えればいいのに、腑に落ちないと覚えられない。人生自体もそうです。ゆえに、じつに恥の多い人生を送ってきました。

そんなわけで台詞も覚えるのが得意ではありません。一度口に出すことで文字から「音」に変換させると、それが音楽のようになる。そのフレーズ自体を耳で覚えると、覚えたそれは音の羅列に変わってしまっていて、すでに意味を持つ「ことば」ではなくなっている。なんてことが多々あります。

いやあ役者って人はすごいわ。
この数年ちょっとずつでも演技をさせてもらう中でつくづく感じることですが、稽古をすればするほどに思います。
脚本家の書いた作品を一字一句間違えずに覚えて(昔、言いやすいように語尾などを変えてしまい注意を受けたことを思い出しました)、その文字間を演じで物語を作るのだから。

そんでもって台詞に身体の動きもつくんでしょ?いや、身体の動きから言葉と感情が生まれるのか…いやわたしは体育がとりわけ苦手で、なおかつ身体も重くて
#---ここまで言い訳---

ということで、一部のかたにはお伝えしましたが、いまわたしは妊婦をしながら仕事をする生活をしています。いやはやありがとうございます。
ようやく生活を楽しめる段階に入ってきました。

とはいえ、子犬を抱いたりとか、かわいい妹を抱きしめたときのような、愛しさとかそういう感情はまだわきません。どれだけ見つめても、この目に映るのは自分の腹の肉。世の中のキラキラ妊婦は子供じゃなくて自分が愛しいんでしょう?というひねくれた感情さえ抱くほどです。しかし、腹の中からの「ここにいますよ」というアピールは日々日々ずんどこどんと強く感じてきていますので、うんうんその調子でがんばってくれたまえよ、という気持ちにはなってきています。愛しさというより応援に近い気持ち。おかげさまで団員はじめ、周りの友人や職場同僚のみんなも、思った以上に応援してくれているので、心強いばかりです。

思い返せば夏(演劇大学稽古あたり)にはひどい悪阻に悩まされ、大好きな肉は食べられず、ちょっと歩いては息切れし、もはや人ではない生き物になり果てていましたが、みんなのおかげで秋を超え、ようやくわたしらしい生活に戻ってきたように思います。(なお、「まっとうな生活」ではないのがポイントです)
産後は自由時間もきっとなくなることでしょうから、今のうちに、と「自分のための時間」を意図的にとるようにしています。

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そう、自分のための時間。
勉強などの自己研鑽もそう。
なかなか遠出もしづらいですから、自宅で映画を観たり、
本や漫画を読んだり、友達と電話やお茶する機会を増やしたり。

自己研鑽もそうですが、楽しむのがいちばん。
家の中でできる楽しみ、ということで数年間封印していたMMOを再開しました。
FF14(漆黒)を一気に走り抜け、ストーリーで泣いては奮起、BGMに感涙、PixivやTwitterを漁り、水晶公とエメトセルクにたぎる想いを胸に抱き!
Call of Duty で冷戦時代にタイムトリップ、動体視力と反射神経を鍛え!
全力でだらだらしたりしています!わーい!

そして、昨日は久々に生舞台の観劇を。

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todokeru,の団員藤本くんの出演する舞台を観てきました。藤本くんのメイン所属、劇団テアータ’80さんと劇塾マデーラさんのジョイント公演です。
しかしね、彼は本当にすごいなと思いましたよ。上述した理由はもちろん(あんな長い台詞よく覚えられますね)、個人的に一番尊敬しているのが、いくつも並行して舞台の稽古をしている彼の姿勢です。それぞれを疎かにせず全力でぶつかっているのはもちろん、その匂い…たとえば疲れもそうだし、役の雰囲気とか諸々を他の稽古で出さないもの。いくつかの種類のお話を並行して稽古することで切り替えて楽しんでいるようにも思えます。

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このあとは2週間後の劇王に向けて全集中……あ、なんか今言うととてつもなくダサい単語を使ってしまいましたが、、まあ、そんなわけでまた毛色の違う舞台、楽しみです!
みんな観にきてくださいね。

と、とりとめなく。またね。

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