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上糸と下糸とその間の生地と

こんにちは、8月産まれの佐光です。8月が終わってしまいましたね。夏が終わりつつある。まだ終わったとは認めない。例年この時期はなんだか秋よりも寂しい気持ちになってしまいます。飲み会やパーティの翌日とか、旅行の翌日。楽しいにぎやかな時間があったからこそ感じる物悲しさ、それに近い気持ちです。だからこそ、この夏もとっても楽しかったんだな、と思っています。
一つ一つの出来事ってそのときに「楽しい!」って感じるよりも、あとから「楽しかったんだな」って思うことが多かったりして。もっと感情の動体視力を鍛える必要がありそうですね。

楽しかったなあ。。劇団員の結婚パーティー(および二次会)や、実家・義実家への帰省旅行。初めての日舞鑑賞。

ですやんかわヨ


霧の森で45分待って食べた茶そば(美味しかった)


坂出市民ホールでおどりの会初観劇


なんだかんだわかりやすく楽しいイベントもたくさんありましたが、この夏を楽しくしてくれた要因の一つはこれ。

「ミシン」。

…あ、ミシンの写真撮ってなかった。まいいか。

ここ数年ほしいほしいと思っていたミシン。家庭科こそ嫌いだったしお裁縫とかそういう「女性的」といわれることは毛嫌いしていた私。なるべくなら針と糸は使わず生きていく、そう思っていたのですが。
何かと「ミシンがあればな」と思うタイミングが多かったんですよね。

タオルがボロボロになった。「ミシンがあれば雑巾にできるのに」
ズボンの裾上げの糸が切れた。「ミシンがあれば楽なのに」
端切れの布をもらった。「ミシンがあれば巾着でもできるのに」
(最近は使用済みタオルから雑巾を作るよりも100円均一とかで買って持たせるほうがスタンダードだと聞いて驚いたのはまた別の話。)

いずれも手縫いでできることですが、手縫いを避けたいがために全部「ミシンさえあれば解決」するということで気を紛らわせていました。ミシンを言い訳にしていた感もあります。ミシンがないから私は裾上げができない…仕方ない仕方ない…そんな感じ。

となんだかんだぐだぐだと言っていたら圧に屈したらしい夫がプレゼントしてくれました。優しい!!
…これは、やらなくてはならない!!(涙)
嬉し涙です、嬉し涙です、ほんとですよ、ええ。

ただ、義務教育以来の機械操作はなかなか難しかった。なんとなくしか覚えていない。
説明書を読みながらボビンの糸巻き。糸をかける。
ああ、このトラブルはあの頃と同じ、なんかすっごい下糸が出てくる!糸調子って何さ!
付属している「押さえ」を変えればどうやらボタンをつけたりまつり縫いをできたりもするらしい、試してみよう。ああ、なんか針の場所設定ミスってる?折れた!!嘘でしょ!!
と、ミシン自体の操作に四苦八苦。説明書を結構読み返しました。

そして慣れてきたところで、なにか作ろうと思うとちゃんとした布がいる。
布を買おう!しかし布の選び方や買い方がよくわからない!
布を買った…。型紙も買ってみよう!しかし型紙から布へ写す道具がない!えっ、写す専用の紙があるの?トレペとはちがうのね!
道具を買って写したぞ…!しかし定規やまち針など細かい道具が足りない!100均に急げ!

なんか試行錯誤する時間っていうのが一番わくわくするんですよね。
布も結構安くないことがわかったから、自分の捨てようと思っていた服の一部を使ったりもして。
そんな感じで、夜中に追い立てられるように縫い物に挑戦していました。

ティッシュカバー、ブックカバー、巾着、ポーチ、赤ちゃん甚平、スタイ、かぼちゃパンツ。などなど。

かぼちゃパンツというだけでかわいい

ちょっとずつ学びがあって面白かったです。
何より、作ったものを実際に着てもらえるのは嬉しいもんだな、と。お裁縫が好きな人の気持ちがちょっとだけわかったような気がしました。
また何か作れるようにゆるっと精進、挑戦しようと思います。

稽古のない日はそんな息抜きもしながら、楽しく過ごした夏でした。
次の季節も楽しむぞ。

そして次こそは稽古のことを書くぞ。

目薬を差す代表を舞台側から撮るけしからん役者


「誰そ彼」稽古進行中、予約も受付中。

お楽しみに!



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