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パパのイヤイヤ期

娘が2歳の頃、安定のイヤイヤ期だった。ついに我慢ならなくなり私は娘にキレた。
そんな私を見て夫は「カルシウム足りてないんじゃない?」「もっと冷静でいなきゃ」とまるで自分なら上手くできてるのにお前はダメなやつだと言わんばかりだった。

事実その頃夫は目に入れても痛くないほどに娘を可愛がっていたし、私より夫といる時の方が物事はスムーズに運んだ。

私は、ならばと家出(出張)を決意した。

娘が3歳になり私は出張を敢行した。
出張中は順調だったようだ。

しかし私が出張から帰ると事態は変わった。娘がパパイヤ期になったのだ。
「ママがいい。パパ嫌い」と言うようになった。
パパイヤ期とはネットで調べてみると「ママがいい。パパとママどちらか選べるならばママにやってほしい。パパがいなければママがやってくれるはず」を略して「パパ嫌い」である
決してパパが本当に嫌いというわけではないようだが、何回も言うのでさすがに夫の心が折れたようだ。娘を無視し、ワガママを言うと舌打ちするようになった。

私は「カルシウム足りて無いんじゃない?」という言葉をぐっとこらえた

気持ちは充分に分かるからだ。
たまに癇癪を起こした娘をなだめるだけならにこやかにできるかもしれない

でも毎日娘が起きた時間に合わせて起床し、細かな要求に応え保育園に送り、お風呂に入れて寝かしつけするのは地味に大変なのだ。心の許容量を超えてしまったのだろう。

許容量を超えないように、出張中は土曜日も保育園に預けたりシッターさんをお願いすると提案したのに、夫は大丈夫だからと断った。

大変なのが分かったか、夫よ!!

私は何度も朝が来るたび絶望した。消えていなくなりたいと思った。運動したらストレス発散になるかなとか、自己啓発本を読んだり、朝散歩すればいいかなとか、マインドフルネスをやってみたりした。その効果の程は不明だが、一番効いたのは娘を毎日保育園に入れる事だった。

物理的に離れるしか育児ストレスは無くならないのだ。

たまに子育てサイコー!幼稚園にも保育園にも入れたくないという人がいるが、どうしてそう思えるのか羨ましい。私には子育てが向いてなかったのだ。そう子育ては辛いのだ。キラキラママに憧れるが、子育ては大変だ。もっと助けを求めていいんだ。それを認めてしまえばいいのだ。

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