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恋愛のこと

2021年4月現在、特定のパートナーはいない。

と書くと意味深だが、ようするに独身で恋人もいない。

2015年年末に当時付き合っていた”最強のクズ”彼氏と別れ、そのあとも何人かといわゆる”恋愛”的なことをしたが、どうもしっくりこない。

なぜ恋愛から遠ざかってしまったのか。

よくよく考えてみると、10代後半から20代前半の時期は恋愛にかなり振り回された。

恋愛にかけるエネルギーが膨大すぎて、自分のことを大切にできていなかったし、友人にもたくさん心配をかけた。

そのことに気付いた時から、誰かに好意を抱いても「恋愛にうつつを抜かしていると自分が壊れる」と防衛線を張ってしまうようになったのだ。


noteを始めて2記事目なので、とりあえず過去の恋愛遍歴をまとめてみる。


初恋

小学校2年生。同じクラスの彼とは、掛け算や体育の授業でいつも競い合っていた。運動会のリレーの選手に一緒に選ばれ、彼にバトンを渡す練習で目が合った時に明確に「好き」と思ったことを今でも鮮明に覚えている。5年生の時に学校が分かれてしまったが、それでも6年生まで5年連続でバレンタインチョコを渡した。中学生になりお互い電車通学になったことをきっかけに、行き帰りの電車で会うようになり、お付き合いすることに。中学生だったから特に何があったわけではないが、とにかくいつも楽しかった。お互いの家でゲームをしたり、サイクリングに行ったり、冬は家族ぐるみでスキーにも行った。高校にあがり、お互い部活が忙しくなることで会えなくなるのがつらくてお別れをした。好きになってから付き合って別れるまで約8年間、いい思い出ばかりだ。

すぐに別れた先輩

高校2年生の秋、毎週のように都内男子校の学園祭に繰り出し、出会いを探していた。そんな時に知り合った1つ年上の先輩。そんなに好きじゃなかったけれど年上に憧れがあったのでお付き合いをすることになったが、そもそも好きじゃなかったので、1週間も経つと連絡するのが億劫になりお別れした。手も繋いでいないほど、あっという間だった。

センター試験直前に大失恋

高校3年生の春。昨年の学園祭フィーバーで知り合っていた同級生の彼とはたまに連絡を取る程度の仲だったが、授業を受けている予備校の校舎が一緒だと判明し、授業終わりに一緒に勉強しながら話すようになる。明確に「付き合おう」という言葉を交わさずにいたが、ある日突然、彼の友人に「彼女です」と紹介されて初めて付き合っていることが判明。(彼のことは好きだったけど受験生ということもあって曖昧にしていたつもりだった。)それからはカフェで一緒に勉強したり、息抜きでカラオケに行ったりして仲を深めた。年末になりセンター試験が近づく中、彼が推薦合格を隠していたのをきっかけに、小さいいざこざが増えるようになる。彼としては私のためを思って隠していてくれたことは明らかなのだが、当時の私はそんな優しさにも気づけなかった。”彼のことを信じられないモード”に入ってしまった私は、ついに別れを切り出すことに。自分から振ったのに悲しくて悲しくて、毎日のように泣きながら勉強していた。センター試験の結果は散々だった。

大学デビューのノリで失敗

無事大学受験も終わり入学した大学で、ついつい浮かれてしまった私は二股をかけられることとなる。入学当初に仲良くなりつるんでいたグループ内の1人で、1歳年上の大人っぽい彼に惹かれた。そのうち2人で遊ぶようになり、デートもした。付き合ってほしいとこちらから告白しOKをもらい浮かれ気分で翌日大学に行ったところ、同じグループ内の女子から「〇〇くんと別れてほしい。私の彼氏だから。」と言われる。訳が分からないまま、「はい」と返事をして彼に「別れてと言われたので」と別れを切り出すまで、約5分。あっという間だった。その後、そのグループの人たちから「彼女がいる男に手を出したやばいやつ」認定をされるというオプションまで。人生でも1,2を争う大失敗だった。

キングオブクズ

アルバイト先の先輩だった彼とは、震災直後に連絡を取り合ったことをきっかけに仲良くなった。何人かでよく飲みに行くようになり、面倒見がよく優しい彼に惹かれ、お付き合いを申し出る。OKはもらったが最初のころは私のことなど眼中にない様子だった。それでも半年もするとお互い好きで仕方なくて、ずっと一緒にいたいと思うように。付き合って1年するころには(実家にいづらくなった時期だったのもあって)彼の一人暮らしの家に入り浸るようになる。さらに1年後、彼が社会人になるのをきっかけに正式に同棲することに。そこから様子がおかしくなる。買い出し、炊事、洗濯、掃除とあらゆる家事を私がやるようになってしまった。お願いされたわけではないが、おそらく「尽くし体質」の私が何でもやってあげるようになってしまったのだ。それから彼は何もやらなくなった。地方出身だった彼は、実家でも家事の手伝いは一切せず「亭主関白」気質だったようで、ちょうどお互いがぴったりハマってしまったのだ。彼は徐々にそのぬるい関係に甘え、浮気をしたり、風俗に通うようになったり、クズの頭角を現し始める。友人から「一刻も早く別れろ」と忠告されるも、「好きだから」という理由で付き合い続けた。しかし、年末のある日、家賃の取り立て業者が家に訪れたことで、彼の借金と家賃未払いが発覚し、ついに別れることを決意したのだ。付き合い始めてから4年半、たくさんあったはずの良い思い出をすべて打ち消す最悪の別れ方だった。

休憩

クズ彼と別れたことで、自分では気づかなかった精神的疲労がどっと押し寄せ、体調を壊してしまった。かろうじて仕事はしていたが、大好きな友人とも会う気力が湧かないほどだった。1年ほど休憩。

省庁勤務の真面目すぎる彼

ようやくHPを養い、恋愛に対しても前向きに考えられるようになったかと思われた頃、誘われた合コンで出会った彼。省庁に勤めていて外見もとても真面目そうに見えた。惹かれるほどではなかったが、後日彼のほうから連絡をもらいデートに誘われる。話しているとやはりとても真面目で堅実な印象。恋愛に復帰するにはちょうど良いかも、という不純な動機から彼とお付き合いを始める。しかし3回目のデート、彼の家に呼ばれ得意の料理で胃袋をつかもうと調理を始めるも、彼は黙々と新聞を読むばかり。「この人は私といて楽しいのだろうか?」という疑念を抱き始め、その後数回デートを重ねるが、その疑念はぬぐい切れず、お別れすることに。本当にまっとうな人だったが、彼といても楽しくなかった。彼の良さに気づいてあげられる人と幸せになってほしい、と心から願っている。

めちゃめちゃ執着される

会社であるプロジェクトが立ち上がり、一緒にジョインすることになった得意先の彼。最初の交流会で隣の席になり、初めて目を合わせて会話をしたとき、その目がとても印象的で一瞬で好きになった。誕生日が一緒という話で意気投合した。それでも”一緒に仕事をする相手だから”と進展は望まずこちらから誘うことはしなかった。ある日彼から「プロジェクトのこと話したいので一緒にご飯に行きませんか?」と誘われ、初めてのご飯で気が付けばホテルに。そんなこと人生で初めてだった。その後も何回かご飯に行き(朝までコース)そろそろ付き合いたいな、と思っていたころに突然「彼女」の話をされる。年上の彼女と別れたいけど別れられない、別れたらすぐにでも私と付き合いたい、と言う彼のことを信じて待った。しかし、年上彼女と別れて数日も経たないうちに付き合ったのは、同じプロジェクトに参加する同僚女性だった。すっかり好きな気持ちを失ってしまい、デートに誘われてもやんわり断ることも増えた。しかし彼は、何度も何度も誘う。「ご飯行きたい」「一緒に飲みたい」「家に遊びに行きたい」と何度も何度も懲りずに誘ってくる。最後に誘われたのは2021年年始。もうそろそろ誘わないでほしい。


こうやって振り返りながら書いてみると、恋愛にかなり振り回されてきたんだなと改めて自覚させられる。明確に関係性を築いた人以外にも、一夜だけの遊びの人とか、大好きで仕方なくて酔いに任せて抱いてほしいと泣いてせがった男とか、狭間に小さいエピソードはあれど、どれもすごくエネルギーを必要とする恋愛だったように思う。

今はそのエネルギーを、「自分を大切にする」ことに使いたい。

自炊をして、おいしいご飯を食べて、運動して、仕事のためになる勉強をして、好きなドラマを見て、推しを推して、全部の時間とエネルギーとお金を自分一人のために使いたい。

次に素敵な恋愛をするための、長い療養期間が今なのかもしれない。

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