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ロミオとジュリエットの正式オファーが来ていたポール・マッカートニー

オリビア・ハッセー レナード・ホワイティング

1967年、映画「ロミオとジュリエット」の正式オファーがポール・マッカートニーに来ていた。

1968年公開 ロミオとジュリエットとポール

イタリアの映画監督フランコ・ゼフィレッリがロンドンまでやってきて、僕に「ロミオとジュリエット」の主役をオファーしてきたんだ。僕は「冗談でしょう。僕はただのミュージシャンですよ。出来るわけがありません」と答えた。オリビア・ハッセーが出た映画で、ロミオ役はレナード・ホワイティングがやった。

フランコ・ゼフィレッリ監督

ゼフィレッリは「いや、君ならまちがいなくやれる。私がイメージするロミオ像にぴったりなんだ。申し分ない。ローマに来てくれ。一緒に映画を作ろう。きっと素晴らしいものになる」とまくしたてた。でも、尻込みしちゃってね。オリヴィア・ハッセーとはデートをした~これは、リンダに会う前の話だからね。ナイトクラブに連れて行ったんだけど、彼女のことはかなり気に入ったよ。長い黒髪で凄く綺麗だった。「君は美しいジュリエットだ」って電報を打ったら「あなたも最高のロミオになるわ」という返事が来て。あれは凄く・・・(ロマンティックなため息)。やってたら今ごろ、吐きそうになってるんじゃないかな。子供たちは信じてくれないだろう。「パパ、嘘でしょ?あんなロマンチックな映画に出そうになってたなんて、嘘に決まってる!」って(笑)。

オリビア・ハッセーとポール

ポールはラブソングの名手だけれど、映画「ロミオとジュリエット」でラブストーリーを演じるのは、申し訳ないがなかなか想像がつかない。きっと、似合っただろうし、映画もヒットしたと思う。しかし、演技にのめりこんだりしていたら、その後生まれた数々のロックンロールやバラッドが別物になっていた気もする。タイツ姿のロミオ役のオファーなんて、蹴ってくれてホンマよかったです。オファーは蹴ったのに、オリビアとデートはしていたってあたりが、やっぱ男だなぁと笑ってしまう。

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