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逃避の結果としての現代文

私は、これまで現代文の勉強というものを殆どしたことがありません。

しかし、小中高と現代文は常に9割程度は取れていたし、結果として、東京大学の文学部を卒業いたしました。

こういうことを書くとただの自慢に聞こえるでしょうが、これは自分がしたいからしてきたわけでなく、言うならば「必要に迫られた結果」なのであります。

本を読んでりゃ現代文の成績は上がる

それでは、一体どんな必要に迫られていたのかというと、親からの虐待という「辛い現実からの逃避」であります。

どんな虐待を受けていたのかというと、ここは虐待について話し合う場ではないし、今更被害者ヅラするのも嫌なので詳しくは書きませんが、

ちょうど秋葉原通り魔事件の犯人が受けたのと同じような内容および親の動機で、しかも我が家の場合、母親単体ではなく、高卒で劣等感の塊である両親がタッグを組んで私を虐待していたので、「1+1=200」となり、その辛さは「10倍」となったのでありました(ふざけて書いてるけど虐待はマジやぞ)。

そんな辛い現実から必死に逃れるために、また正気を保つために、小学生の頃から古今東西の名作や伝記や娯楽本等々、様々な本を読み続けた結果、学校の現代文の内容がやけに簡単に思えるようになり、特に勉強せずともテストで高得点が取れるようになった次第です。

読んだ内容は殆ど忘れ、今や覚えているものは片手で数えるくらいしかありませんが、私が通り魔事件のようなことを起こさなかったのは、ひとえに本の世界に逃げ込み、本を通して著者の考えに触れ、著者の体験を追体験し、「自分ではない非日常の世界」を垣間見ることができたからだと思っております。

実のところ、こちらの方がテストで高得点よりも大事だったかもしれません。

悩んでいるなら本を読もう

結局何が言いたいのかというと、もしこの文章を読んでいる人で、悩んでいる学生さんがいるのなら、声を大にして次のように主張したい。

悩んでいるなら本を読もう

これはまるで「覚醒剤うたずにホームラン打とう」レベルのお粗末な標語―しかも標語のモデルはホームラン打てずに覚醒剤うってた―みたいですが、やはり本を読めば気も紛れ、辛い現実を一時的にせよ忘れることができるのでオススメです。

※その悩みに対するヒントを発見することができるかもだが、最初からそういうことは期待しない方がいい。本を読むことがつまらなくなるから。

それでは「何を読めばいいんだ」という疑問が湧くかもしれませんが、「何でもOK」が私の答えです。

今の世の中「青空文庫」という無料で読める便利なサイトがあるし、図書館に行って探すも良いし、何にせよ、自分が読んで気に入るかを第一に考えましょう。

逆にいえば、読んでもつまらないのに「名作らしいから」「○○という有名人が面白いと言ってたから」という理由で読み続けるのは苦痛しかないので、さっさと読むのを中止しましょう。

私にも好きな本、嫌いな本がありますが、やはりそれはあくまで私の中の好きな本、嫌いな本なので、あなたはあなた自身で好きな本、嫌いな本を見つけてみてください。

あとぶっちゃけると、今まさに耐えられないほどの酷い虐待を親から受けている人は、読書なんかせずにさっさと警察に相談なり通報しましょう。

地元の警察名で検索すれば連絡先が出てくるだろうし、もし相談しても動いてくれない場合は、「地元の警察名 監察室」で検索して「○月△日に虐待相談したのに動いてくれません。不作為に対して抗議します」とクレームを入れれば良いです。(それでも動かなければ地元の弁護士や地方議員に相談しよう)

最近も10代の子供を殴った親が逮捕されていましたが、私の子供時代では信じられないことです。何とも良い時代になったじゃありませんか。

もう一つの成績を上げる方法:社説の丸写し

最後に、読書だけでは心許ないという人に、もう一つ現代文の成績を上げる方法を提示いたします。

それは、新聞に掲載されている「社説」を、ノートに手書きで丸写しするという方法であり、「社説」で検索すれば各新聞社の社説が出てくるので、その中から1つ選んでノートに丸写ししましょう。

丸写しすることで漢字も覚えられるし(東大現代文は漢字の配点が高い!)、

それで結局のところ、この作者は一体何が言いたいのだろう」ということを考えながら丸写しすれば、文章要約の力も付いてきます。

この方法の効果を実証するのはこれを読んでいる君自身だ!さぁやってみよう!

以上、今回はここまで。

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