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18:なぜ「引き寄せ」や「悟り系」「ビジネス系」の本やブログを読んでも効果がないのか!?

前回までで、「観察」および「気付き」という、苦しみから解放される方法における基礎中の基礎の説明を終えました。

そんな今回のテーマは、なぜ引き寄せ系や悟り系の本を読んでも効果がないのか?という、皆さん興味がおありであろう話題について。

別に引き寄せや悟りだけでなく、「やる気を出す方法」「続ける方法」「人前であがらない方法」等のチンケなビジネス本とかでも同じだし、本に限らず、ブログやらnote記事(このnote記事も含む)やらでも同様でございます。

第一の理由

今までとは何か違う本(ブログ、note)を見つけて「これぞ私が求めていたものだ!」と感激する。
→最初は熱心にその情報を読んで内容を実践したりネット上で熱く語ったりする。
→これといった効果は出ず、数ヶ月もすると最初の熱意はどこへやら、またいつもの惰性に戻る。
→別の本やブログやnote記事を見て、「これぞ私が求めていたものだ!」と感激する。
→繰り返し。

大体の人が以上のような堂々巡りをしていて、まるで参考書や問題集を少しかじっては飽きて次々と変える受験生のようであり、そういう受験生がマトモな大学に受からないのと全く同じである、というのが第一の理由。

私が東大受験したときも少ない問題集を繰り返したし、10年色んな本読んできたけど、手元に残ったのは少しです。

要は少ない情報でも何度も繰り返し読んだ方が効果的なのですが、大方の人が「感激→飽きる→別のものを見て感激→飽きる→別の…」の堂々巡りを繰り返しているのが現状です。

第二の理由

ただし、受験の参考書や問題集はほぼ全てがマトモな内容であり、どんな参考書や問題集であれ、繰り返しやればやるほど成績が上がるのに対して、

引き寄せ系、悟り系、ビジネス系の本やブログやnoteなんて9割5分超(当社調べ)が単なるインチキ本、1000歩譲ってインチキでないにしても、綺麗事だけで実践不可だったり、著者個人にだけ通用する再現性のない内容(いわば著者の自慰行為)だったりするので、これは著者サイドに大いに問題があるところです。

要は「情報自体が悪い」ということで、これが第二の理由。引き寄せ系やビジネス系のほぼ100%がこれや!

かくいう私も、10年間で何百冊という本、色んなサイトやらブログやらを読んできたけど、殆どが耳当たりだけよろしくて、実のところ中身のないロクでもないものばかりで、手元に残っているのは20にも満たないという惨憺たる有様です。(その証拠に、サイトで紹介し、かつ称賛している本なんて数える程しかないだろう?)

そもそもの話、ああいう耳当たりの良い文章というのは、読者をカモにしてあわよくばセミナーとかで搾り取りたいからそうしているのであって、本当にためになる本というのは、『ニューアース』とかでもそうだけど、エゴにダメージを与えてヒビを入れるように書かれているので、耳当たりの良い「良い気分」になれるような文章ではないのです。

※私のサイトやこのnoteなども、エゴにヒビを入れようとあの手この手を尽くしているけど、まだまだやね。私の文章がスナップを効かせたビンタなら、『ポケットの中のダイヤモンド』なんて腰の入ったストレートパンチやもん。

以前ざっくり書いた記事:解説『ポケットの中のダイヤモンド』

よって、その辺にある引き寄せ本やビジネス本なんて読む金と時間があるなら、エ口本やエ口サイトでも見た方が元気になる分マシなので、男性諸君はそういたしましょう。

いや、女性諸君もそうしたいならそうすりゃええけど。何せLGBTの世の中やからな(意味不明)

第三の理由

以上が効果がない理由の大半なのですが、では、所謂名著(それが自分にとって名著とは限らないが)と呼ばれるような本を繰り返し読めば効果が出るのか?というと、そうでもないし、実際そうでもないことになっているんじゃないでしょうか。

第三の理由は「思考でアレコレ考え続けている」からで、効果が出ない人は一度これを疑ってみればよろしい。

「苦しみの原因が思考である」「思考は丁度『火』のようなもので、大勢の人間が『火だるま』状態になっている」ということは、このnoteで散々書いてきましたが、

たとえ「名著」と呼ばれる本を読んでも、新しい概念が思考に追加されるだけ、つまり、ああいう本を読んでも、頭で考え続けている限りは、思考という火に油を注いでいるのと同じことなのです。

たとえば、『ニューアース』読みました、エゴとは何かペインボディとは何かが理解できました、目覚めた人間の行動というものが理解できました…こんなの理解して暗記しても何の役にも立たず、苦しみは相変わらずだということです。これならまだ資格試験の勉強した方がいい。

本の内容なんて詳細まで理解できずとも、思考の深淵まで観察できました、「思考≠自分」だと気付きました、思考の隙間や空間の意識に気付きました…みたいなことが実践できて、初めて効果が出たといえるし、それは他人から言われずとも、自分自身が一番よく分かることです。

ただ、ああいう本は料理本と違ってレシピ通りにやったらできるものはないし、「気付き」とは直感的かつ受動的なものなので、気付こうと思って気付けるもんではない、というのは前の記事で書いた通り。

じゃあどうすりゃいいんだ!誰か説明してくれよ!救いはないんですか!

などといった苦しみの声が聞こえてきそうですが、(救いは)あるんだな、これが。

次回はその「救い」について書いてまいります。

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