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フォロワー1.8万人のInstagramのデザインをした際の学びとテクニック

こんにちは。デザイナーの戸田江美です。普段は企業やブランドのwebデザイン、書籍のイラストなどを作っています。

先月からオンラインサロン#Shareitに入ったことをキッカケに、インスタグラマー艸谷真由さんのInstagramのデザインを担当させていただくことになりました。

Instagramはこちら!https://www.instagram.com/may_ugram/

真由さんは10ヶ月でフォロワー1万人を突破し、起業した方。本も出版されてます。競合をリサーチし、PDCAを徹底的に回していく様子に「これが真のインスタグラマー...!」とインスタ素人の私は打ち震えました。

というわけで今日は
・デザインの意図や作り方
・Instagramド素人の私が真由さんから学んだこと
を振り返ってみようと思います。参考になることや気づきが少しでもあれば幸いです。


こんな人におすすめ

・Instagramで表紙をデザインして投稿したい
・デザインの作り方を知りたい



1.目的の共有

今回デザインが必要になったのは、真由さんひとりではなくチームでインスタを「メディア」として運営していくにあたってブランドの確立をしたいからとのことでした。なので、まずはメディアのコンセプトとデザインの目的を共有していただきました。

コンセプト:「明日がもっと楽しくなるライフスタイルマガジン」
目的:「ブランドの確立」

これは本件に限らず、デザインのお仕事では最初にクライアント様とすり合わせるようにしています。


2.キーワードからイメージを作る

続いて、インスタを見た人に伝わってほしい「想い」やデザインに取り入れたい「テイスト」を言葉にしていきます。
・見ているだけでワクワクする
・ビビッドな色
などなど。
デザイナーチームのスレッドで「こういうのも最近流行ってる」などと意見交換しながら、まとめていきました。真由さんから「一番好きなのはこういう感じ」とキーワードや参考画像を共有いただいたので、落とし込みやすかったです。

画像1

👆こんな感じで参考画像を集め、キーワードを書き出していく

また、同時並行で競合のデザインを調べ、良い点や悪い点を分析します。


3.デザインルールを決める

ここまでの作業をおこなうと、作るべきデザインの最低限のルールが見えてきます。
今回はこんな感じ。

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【デザインルール】

⭕️ ワクワクする派手な明るさ(ビビッド、ポップ、80-90'sレトロ)
❌ ゆるふわ、ほっこり手書き系、ゴージャス、ナチュラル、ニュートラル

①どんな写真を当て込んでも、お洒落に見える
└チーム運営のため複数人が撮影・投稿する。そのためどんなクオリティの写真を当て込んでも違和感のないデザインにする。

②ビビッドカラーで統一

└テーマカラー:ビビッドイエロー
サブカラー:ビビッドオレンジ・グリーン・ピンク

③ゴシック体で統一

└ゴシック体で統一。写真を邪魔せず、世界観に合った、スマホで読みやすいフォント。画像内で使うフォントは3種まで。

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必要最低限のルールですが、このように文章で共有することで認識のすり合わせができ、デザイン提案がスムーズに進みます。


4.デザイン制作

今回は3つのデザインテイストをご提案しました。

①ご著書の表紙のような図形モチーフ
(仕事での経験上、書籍を出版されている方は表紙のデザインをwebにも流用した方がブランドとして認知されやすいなと思ったので)
②アーティスティックな絵筆モチーフ
(“明日をわくわくと彩る”ようなイメージ。ビビッドな色と相性が良さそう)
③1と2を混ぜたテイストで、被写体を切り抜き
(被写体を切り抜いた投稿も検討中とのことだったので)

画像2

👆ご提案時には、Instagramに並んだ想定図も作成


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👆結果、「①ご著書の表紙のような図形モチーフ」を選んでいただけたので、ご意見をいただきながらブラッシュアップ。


\完成したのがこちら!/

FireShot Capture 001 - 「Shareitマガジン📚」by mayu(@may_ugram) • Instagram写真と動画 - www.instagram.com

そしてこのデザインが完成した次第です🎉

採用されたデザインに関しては、本のデザインをそのまま持ってくるのではなく...

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・どんな写真でも映えるようメリハリを持たせる
→黒い線で囲みを入れる

・ビビッドで明るい世界観をより強く出す

→本よりも“色の彩度”を上げる
→英字はイタリック(斜め)+黒フチでポップさを出す

・9枚並んだ時にうるさくならないように

→余白で抜け感を出す

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などの点を調整しています。


メンバーにデザインルールを共有

デザイン確定後、簡単にですがデザインのルールをメンバーに共有するために画像を作りました。
前述しましたが、このアカウントは真由さんひとりでなく複数人が交代で投稿していくチーム運用です。

デザインルール

メンバーの皆さんは投稿する写真の2枚目以降をご自身で文字入れ、加工されるので、その際の目安になればと思って作りました。

余談ですが使用している英語のフォント「futura」は幾何学的な図形をベースに作られているので、図形をモチーフにしたこのデザインと相性が良いと思って採用しました。


Instagramの文脈に合ったデザインとは

最後に真由さんが、今回のデザインを選んでくださった理由を4つ挙げてくださいました。Instagramの文脈に合うようにジャッジしてらっしゃるので、こういう共有をいただけるのはとてもありがたいです!

1.ブランドとしての確立
このInstagramアカウントのブランド価値になりうる「出版した本」のデザインを活かしたいと思いました。また、新規のフォロワー様はほぼ本の読者様なので馴染みのあるデザインを作りたかったです。
加えて、他にはないポップな世界観も表現したい要素でした。
デザインする上で、1番強力なアイコンはなにかを考えてデザインへ落としているのがポイント

2.広告感がないこと
インスタのトンマナは2D感がウケます。作り込みすぎた(立体的すぎる等)デザインは広告感・プロ感が出過ぎて、インスタでは受け入れられない傾向が強いです。

3.文字の存在がデザインに馴染んでいること
文字が引き立ちすぎると、情報メディアとして濃くなりすぎます。なので、あくまで画像からの訴求は崩さずに、デザインとして文字があっても違和感のないものを選びました。

4.どの写真がきてもレベルの高い画像にまとまること
案③の「被写体を切り抜き」は、写真によっては合わないものが多そうでした。案①のような写真×デザインのバランスが1番Instagramの文脈には合っていると考えました。


学んだInstagramのお作法

製作中に真由さんから学んだテクニックがあります。

・個人でインスタ運営する場合
 →他メディアに写真提供依頼が来た際に答えられるように、写真を全面にする(フレームなどの加工をしない)のを推奨

・インスタマガジンを運営する場合(今回のような)
 →メディアなので、フレームや切り抜きなどのデザインをしてOK

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👆フレームデザインをするならごちゃごちゃした印象にならないように、9枚並んだ時に上下で接してる部分に文字が集中しないように気をつけるのも大事

インスタにもお作法があるんだなと知れて、学びになりました。

この他にも再現性の高いテクニックが惜しみなく書かれている真由さんの本、本当におすすめです!→『「こだわり」が収入になる! インスタグラムの新しい発信メソッド』


・・・

このInstagram、私も投稿に参加させていただいています。「おうち時間を彩るDIY」をテーマにご紹介しています。

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メンバーのみなさんそれぞれ、美容やカフェ情報など「明日が楽しみになる」素敵な情報を毎日投稿してますので、是非ご覧になっていただけると嬉しいです!

https://www.instagram.com/may_ugram/



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デザインの作り方なんぞ書くのはもうガクブルの極みなんですが、せっかく学んだ貴重な機会なのでまとめてみました!ここまで読んでくださりありがとうございました。

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🙌  デザイン実績→https://todaemi.com/

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