燃ゆる女の肖像を見た
信じられないほど寒い、と感じるくらいがちょうど良い、と思った。
帰り道。今年人と会うのは今日が最後だと思う。そりゃそうか。大事なものは本当のところあんまりたくさんはないけれど、そうでもないような気がしてしまいながら生きている。生き延びてしまうということは、つまりこういうことで、だらだらと続きはしなかったものばかり、鮮烈に焼きついている。そういう悲しい性をどうしても認めてしまいたくはなくて、ずうっと続くことばかりがいいものだ、と、そう思える理由を繰り返し放った。だけれど言葉は言