Banter 1
ずっと書きたかったけど
纏まらずに書けなかった。
Banter - からかう、冷やかす、今的な意味だといじる、など。
スコットランドに住んで早9年。
息子は生まれてから幼稚園最初まではロンドンで英語環境。
そして家族での移住でいきなり田舎の園児が15人ほどの日本の幼稚園に入る事になり、その後小学校からは県で1番のマンモス校の小学校に入学して
5年生まで過ごすことになる。
大震災後、地震のないスコットランド生まれの主人もやはり
イギリスに帰りたいと考えるようになり、息子の将来を考えると
英語環境に戻る方が良いだろうという事になり、まずはスコットランドにと。で現在に至る。
私自身はスコットランドに住み始めて早9年だが、それまではフリーランスという形であまり地元の人たちと密に働く環境というよりは、時々という事が多かったが2019年の末からカウンシルの仕事に入ったので、密な環境だ。
そういう環境でようやく客観的に見れるようになってきた。
スコットランドはスコットランド人を司る為に無くてはならない、そして英国でもBanterはりっぱな文化だ。
女性のみの環境ではあまり無いかもしれないけど、特に男性社会にはなくてはならない文化だ。
私たちは普段は3人の核家族だが、スコットランドの主人の家族は大家族でバンタ―も絶えなかっただろうなと思える家族だ。
3人のみの家での容赦ないBanter教育は激しい!!
日本では、こういった揶揄うような事はいじめ、いじりになるのかな?
まず、慣れないうちは本当に面倒くさいことだ。そのうち、サラーっと
受け流せるようになってくるが、まともに受け取ると本気で落ち込んだり、調子が悪いと本気で頭にくることが度々だ。調子がいいと、Banterだ!
仕方がないと思える事もあるが、ある程度の免疫が必要だ。
Banterを上手く使いこなせる人はとても魅力的だ。
ある程度頭がシャープじゃないと上手く使いこなせるようにはならないし、場慣れしていないと対処も出来ない。
英国でBanterが飛んでくるっていうのは、ある程度土地の人があなたに慣れてきてくれているってことなので、嬉しい面倒くさい事だが、愛情表現だと思い受け入れるのが一番だ。
そんな家族だから息子もスコットランドにすんなりと馴染めるようになり
Banterカルチャーも楽しんでいるようだ。
私はというと、男二人の激しいBanterに毎日めげつつ、どうにか生き残っている。
男性スタッフは、Banterが嫌いなら去るしかないと言ってたが
その通りだ。。。
以前、ラジオでモンティパイソンのJohn Cleeseが母親の事を父親と二人で毎日いじめてたといっていたが、彼は I used to bully mother...と言っていた。
まさにうちも、Banter行き過ぎてその状態と思う。
イギリスでもBanterでトラブルがあるってことだ。。。
https://www.theguardian.com/culture/2011/nov/08/banter-comedy-dialogue-festival
John Cleesの長生きのお母さんは、長い間、鬱で不安症だったようだ。私もそうなっちゃうのは嫌だと思ってしまう。
https://youtu.be/f74L2hRZE1Y
Banterは止める事が出来ない人たち。。。去るか残るかをほぼ毎日考えている私だ。
だが同時に、今の世界に必要なのが、このBanterではないかなと。
いじりや揶揄いに一捻り加えてやりあえる能力こそ人生を刺激あり正直に自然の自分を豊かで器の大きいものに変えていくような気がしてならない。