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【WSH】ナショナルズ スリーパープロスペクト13選

はじめに

このnoteは上記のものの続編です。

2021年のナショナルズ傘下チーム全体の勝率は.415で全体最下位。当然ろくな選手がいません。最近MLB公式のファームシステムランキングが30位から
20位に上がっていましたが、それはトレードで加入した12名のプロスペクト様のおかげであり、彼らの含まれないこのスリーパー部門のプロスペクトは他球団のスリーパーと呼ばれる選手と比べてレベルが低いことを念頭にご覧ください。

加えて、選出基準は純粋な成績半分、私の好み半分であることを明記しておきます。Omar Meregildo、K.J. Harrison,Todd Peterson, Jackson Tetreaultら比較的好成績を残した選手が選外なのは見落としとかではありません。


マイケル・クエバス (Michael Cuevas) RHP

19年23巡の高卒投手。
ルーキーイヤーはルーキーリーグで15回1失点の好投を見せ、コロナ明けの21年はLoAデビュー。20歳で初のフルシーズンであったが、全階級でも最悪レベルのチーム状況のなかで17先発とタフなイニングイータぶりを発揮。  疲れから9月は3度炎上したせいで防御率は4.48とよろしくはないが、1勝8敗はかわいそうだった。88K、22BBといったように若さの割に比較的完成された投球をする。大きなスライダーがマネーピッチ。


アルフォンソ・ヘルナンデス (Alfonso Hernández) LHP

99年生まれ、ベネズエラ出身。 
2016年にドミニカンサマーリーグ(以下DSL)でデビューしてから常に好成績を残しており、マイナー通算防御率は2.91、WHIPは1.150と傑出している。 21年後半にはまだ21歳ながらHiAで70回防御率3.69。コロナ前まではリリーフでの起用がメインだったが、今年は先発でも起用されリリーフ登板時よりも成績が良かった。
体格を考えると、将来的には試合中盤でのリリーフであるように思われる。


タイラー・ダイソン (Tyler Dyson) RHP

19年5巡。 フロリダ大。
実質2年目の21年はHiAで26イニング、防御率2.84と好投した。ルーキーイヤーから三振は増やせたが四球も倍増。大学ではその中間程度の成績だった。リリーフと先発で半々であり、前者での育成がされると思われる。
なお、99年のBOS1巡目指名選手のRick Asadoorianはいとこ。



アレックス・トループ (Alex Troop) LHP

17年9巡。 
21年はHiAで80イニングに登板。内訳は先発リリーフ半々だが、リリーフでの成績の方が防御率は圧倒的に良いものの、先発での方が三振は取れており、まだ同じような起用が続くとみられる。なお2Aに昇格してからはすべてリリーフで10回無失点だった。物騒な名前ではあるが、チェンジアップを上手く使った安定感のある投球をする。


カイル・マリンソン (Kyle Marinconz) INF

18年24巡。 内野のユーティリティ。
25歳であるが数年ロワーでも平均に満たない成績しか残せていない。
バットが遠回りするような打撃が目立つが、中距離打者として成長できるチャンスがまだ残っている。年齢的に来期はアッパーにはじき出されるだろうので、一定の成果を残さねばならない。



レアンドロ・エミリアニ ( Leandro Emiliani) 1B

コロンビア出身の21歳。
動画を見ればわかるようにパワーはあるのだが打率が.150で三振も多い。
守備も一塁ですら怪しいレベルであり、完全にロマン枠である。


ジャクソン・クラフ (Jackson Cluff) SS

https://twitter.com/i/status/1462276900034859008

19年6巡 。
守備に関してはすでにメジャーレベルだとの声もあり、不安要素は少ない。シーズン中はエラーの多さが目立ったものの、アリゾナ秋季リーグでは大幅に改善された。一方で、非常に非力であることから打撃での期待値は極めて低い。今季は2Aまで上がるが打撃は全く通用せず。 なおAFLではOPS0.887だった。
似たタイプのエスコバーがおり、内野のデプスも4Aレベルであふれていることから22年のデビューはおそらく無いだろう。その間にある程度打てることを証明せねばならない。


ジェレミー・アイデンズ (Jeremy Ydens) 

19年8巡。
大学最終年に確変を起こし指名されたがプロ入り後は伸び悩む。
21年はロワーで平凡な成績だがHRはチームトップの10本をマーク。体は細いがフルスイングをすることが魅力。ただ四球は8個にとどまり、フルスイングによる弊害になっている。現実的には昇格すら極めて怪しい。


ケビン・ストロシェイン (Kevin Strohschein)  1B

19年21巡。
今期WSH傘下のプロスペクトと呼べる選手でまともな成績を残せた数少ない選手。なお「まとも」の基準は平均以上となっています。異常。
しかし、コロナで1年遅れとはいえ23歳でLoAでOPS0.740は若干物足りなさを感じる。バットファーストの1Bなのでなおさら。さらに50打席とはいえHiAでOPS0.412にとどまったのも残念。
彼の魅力は多少強引になってもスタンドに運ぶパワー。一塁の貧弱なデプスを駆け抜けて来年一気にMLBまで来てもおかしくはないし、逆にパトリック・ウィズダムみたいに30付近にブレークなんてことも考えられる。


ジェイク・アルー (Jake Alu) 3B

19年24巡。21年HiA、AAで通算OPS0.777。  大学通算7HRだったが今年10HRとパワーがついた。低めでも無理なく自然にスタンドに運べる打撃技術。
トップ30に一番近いかもしれない。



ルシウス・フォックス (Lucius Fox) SS

https://twitter.com/i/status/1461794677951246339

SDが$6Mでバハマから契約。マット・ムーアとトレードでTB、ブレット・フィリップスとトレードでKCへ。打撃が全く成長せずDFAされるとBALがクレーム。10日後には今度はWSHがクレームして今に至る。
打撃に対する期待値はほぼゼロ。マイナー通算142盗塁だけが武器の一芸枠。ロックアウトが明けて補強モードに入ったらまたどこかへ旅立つ可能性が極めて高い。


リカルド・メンデス (Ricardo Mendez) OF

00年生まれ。 HiAで若さの割にOPS0.8ちかい好成績を残す。19試合連続安打もマークするなど、コンタクト力に優れたものがある。パワーをつけるのがアッパー以降で生き残るカギになるだろう。外野守備は非常に不安で、ユニバーサルDH次第でバリューが変化しそう。


アーモンド・アップショー  (Armond Upshaw) OF

16年11巡。21年HiAで長打も盗塁もあるリードオフとして活躍
数年前はトップ30には入っていたが伸び悩んでいた。今年の勢いのままにアッパーに定着して本来の成長曲線に戻りたいところ。

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