MLB Recent Debutsまとめ(1)

突然ですが、MLBオタク御用達サイトのbaseball-referenceにはRecent Debutsというページがあります。

ここでは、MLBデビューを果たした選手がシーズンごとにリスト化されているのですが、最近はこのページを見ながら2022シーズンにデビューした全選手について調べることを私の毎週の習慣にしています。MLBファン歴の浅い私が少しでも知識を増やそうと試案を重ねた結果なのですが、思った以上に大変で、得意の三日坊主を発揮して滞り始めました。

そこで、「どうせなら公開しながらの方がモチベや質の維持に少しは効果的では?」と考え、不定期でこういったnoteでも書いてみようということになりました。

開幕して一か月余りの様子を見ると、平均して大体週に10~20人くらい、計113人がデビューしているようです。当然、このページで見るまで名前すら知らない選手ばかりなので、各チームのファンの方々からすれば頓珍漢なことを書いたりしてしまうかもしれませんが、その点はお許しください。

また、あくまで個人で勝手にまとめていたものを公開に切り替えた、という形なので表記など分かりにくい点が多いと思いますがその点もご了承ください。

第1回の今回は5/17~5/20編になります、




Christopher Morel, CHC, CF/3B/2B

99年のドミニカ共和国(以下DR)生まれ。MLB公式で球団21位プロスペクト。
MLB初打席を見事なHRで飾る鮮烈なデビュー。喜び方などはいかにもラテン系らしく、チームにもよく馴染めていそう。19日には11球粘ってのBBを勝ち取り、20日には2号HRも放つなど今のところ対応できている様子。
マイナーのAA,AAAでは昨年OPS.729/18HR/45BB/134Kと、典型的な長距離砲といった感じか。打球速度110マイル越えもあるパワーは傘下でも屈指。また18盗塁と足での活躍も見込める。
CHCとの契約時はSSで、特に肩を評価されていた。しかしその精度から球団はOFでの起用を考えて20年の代替キャンプ時に特訓した。


Davis Martin, CWS, RHP

97年生まれ、18年14巡Texas Tech。
初登板初先発で5回7K1失点の好投も敗戦投手に。現在はGiolitoの復帰に伴いオプション済み。
マイナーでは毎年先発として防御率は5点前後をさまよいながらも安定した成績を続けて今年AAAに昇格、さらにBig Leagueへ。通算BB/9が3以下、K/9は10越えであり、下位指名ながらMLBでも先発として耐えうる存在。
T97,平均94マイルの4FBを軸に、SL、CH,CBを組み合わせるオーソドックスなタイプ。変化量は見事にどれも平均的であり、これがどう作用するか。
高校では非常に優れたRBだったよう。


Brandon Hughes, CHC, LHP

17年16巡 Michigan State
18年までは外野手だったが大卒であるにも関わらずLoAで苦戦し、コーチからリリースか投手転向を宣告される(大学では二刀流)。マイナーから一貫してリリーフ。やや制球は粗いもののイニング以上のKは見込め、HRも少ない。21年はAAを主戦場に30IP近く投げて1点台、今年はアッパーで計16IP無失点の好成績。
昇格後はデビューから5者連続KというModern era初の快挙。
左のサイドハンドから4FBとSLを半分というのが主な構成。現在までのKは全てSLによるもの。変化量、スピン量で抜けたものはないがSLのWhiffは64%(32球)。

詳細は↓をどうぞ。なかなかの読み応え。
https://www.desmoinesregister.com/story/sports/baseball/iowa-cubs/2022/05/17/brandon-hughes-chicago-cubs-iowa-cubs-pitcher-mlb-minor-league-baseball/9775852002/


Logan Gillaspie, BAL, RHP

Oxnard Collegeを卒業後、独立リーグでプレイし18年にドラフト外でMILと契約。独立ではC,1B、SSとしても出場。
LoAで100イニングを投げた後リリースされBALとマイナー契約。21年、全てリリーフで41IPで7HRなどで防御率は4.97と苦戦したが11BB/52Kは好材料だった。今季はAAAにも昇格して成績は向上し昇格に至る。
96マイルFB、SL,CHの組み合わせ。SLの縦変化が48インチ。セットではクロスステップから足をほとんど上げず投げるフォームが特徴的。現在はオプション済み。

↓ デビュー戦についての記事
https://www.baltimoresun.com/sports/orioles/bs-sp-orioles-yankees-ryan-mckenna-rally-loss-20220518-jqlijjvoffguzguj4uh4kb7znm-story.html


Brian Serven, COL, C

16年5順 Arizona State
デビュー二試合目でいきなり2HR。キャリア最初の二安打がHRというのはチーム史上初。
大学1年の時から強豪Sun Devilでレギュラーを張り強肩強打で注目。しかし率と捕手能力にはやや疑問があった。プロでもそれは相変わらずだったが、今年は77打席のみながらアプローチが劇的に改善(16BB15K)。


Nick Vespi,BAL, LHP

15年18巡 Palm Beach State College
昨年からリリーフに完全転向。AAでは好成績もAAAでは防御率6.86、6被HR。今年は14イニング無失点に抑え昇格へ。
83マイルのSL、90マイルのFB、アクセントでCBを交える。SLは横方向に鋭く曲がり右打者にも十分効果的。
デビュー戦は延長12回から二イニング投げて初勝利を挙げる。オプション済み。

Dairon Blanco、KC, CF

93年 Cuba生まれ
18年A’sと契約、19年DiekmanとのトレードでKCへ。
打撃は中の下程度だが足はピカイチで4シーズン計100盗塁29失敗。Miachael.A.TTaylorのCovid IL入りによって上がった存在で短期間での猛アピールが必要。


Nolan Gorman, STL, 2B

18年全体19位 HS
言わずと知れた全体29位プロスペクト。同時に40人枠入りしたLiberatoreとは幼少期からの仲。Liberatoreは同じ年のドラフトで同じく1位指名されトレードでSTLへ加入。
今期AAAで.308/.367/.677/1.044/15HR(23打点←???)とずば抜けた成績。体感的に毎日HR打ってた印象。しかしやはりK%は30%越えで不安は残る。
18年ドラフトクラスで最高と称されたパワーが一番の魅力。守備力はよくて3B、将来的には1Bかとも言われたが現在はArenado加入の影響を受けて2Bへ転向、今のところ守備成績は良。しかし体格的にも将来はDHが有力か。
とりあえず昨年のKelnicのようにどん底に沈まないことを祈ります。


正直この作業に大した意味は見いだせません。かといって知らない選手が増えるのも嫌なので機械的に効率的に続けていければと思います。


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