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新任僧侶のご紹介 はじめまして 「塩脇完人」

大本山での2年間にわたる修行 は、その殆どがコロナの影響下 でした。人の交流が戻りつつあ るいま、東長寺でたくさんの方と 出会い、ご縁をつなげますように。

山梨県中央市の法久寺からまいりました、塩脇完人と申します。私は、駒澤大学仏教学科を卒業後、神奈川県にございます大本山總持寺で二年間修行をさせていただきました。その折に、ご縁があり本年三月十八日より東長寺様につとめさせていただくことになりました。この場をお借りして、東長寺檀信徒の皆様にご挨拶をさせていただきます。私の実家はお寺で、三人兄弟の長男として山梨県西八代郡市川三郷町の昌壽院で生まれ育ちました。私が僧侶になろうと思ったきっかけは、二つございます。

一つ目は、高校一年生の頃に社会の授業でお寺の跡継ぎ問題について習ったことでした。その頃から数十年後にはお寺の数が三分の一なくなるであろうといわれていました。当時の私はお寺の行事のお手伝いなど一切やっておらず大学卒業後は会社に就職しようと考えていました。しかし、たくさんの問題を抱えている現状を知り、実家の跡継ぎについて関心を持ちはじめました。

それから夏の棚経や年始のお札配りなど少しずつお手伝いをするようにしました。すると次第に興味が湧き、「この法要はどんなことをするのだろう」「どんな意味があるのだろう」と考えるようになりました。例えばお盆という行事は先祖御霊を偲び、供養をする日として日本では欠かせない行事のひとつです。その意味を理解してこそはじめて供養ができるのではないかと思います。私はまだまだ未熟なのでこの東長寺で勉学に励み知識を深めていきたいと考えています。

二つ目は、父の影響です。私の父は元々在家で東京都杉並区出身であり、父の祖父の後を継ぎ、前述の昌壽院で住職をしていました。現在は私の弟が継いでおります。普段の父はいつも笑顔で、おちゃめな部分もあり面白く周りを笑顔にするひとです。しかし、僧侶としての姿は違いました。行事などでは決して妥協せず、細かな作法を正しく行い、時には厳しい一面もありました。その反面、檀家さんたちと優しく真剣に向き合い、説法をする姿がありました。私もこうなりたいと思い、父の背中を追いかけて今日まで至ります。私が思い描く僧侶、父みたいな立派な僧侶になるために日々精進していく所存です。

私は学生時代、山梨県・北海道・東京都といろいろな場所で生活していました。新宿という都心での生活は初めてなので不安ですが、住職をはじめ、住職のお母さまや事務員の皆様、先輩の僧侶の方たちから様々なサポートと教えをいただいております。また、私は子供時代、少林寺拳法をしていて武術に興味があるので文由閣の太極拳の会に参加しております。体を動かすのが好きなので東京での生活に慣れたら水泳もやりたいと思っています。おすすめの場所があればぜひ教えていただければなと思います。

私は東長寺様や檀信徒の方々とのお付き合いのなかでいろいろなことを学び、師寮寺に帰った時は東長寺で培った経験を活かしていこうと考えております。皆様にはたくさんのご迷惑をおかけすると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

『萬亀』No.142(2023年6月号)より


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by PRTIMES


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