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夏、ラピュタを探して更新減ってます。

私は今、水の中にいる。
…多分。

日中に、あなたがこのnoteを読むのであれば、この夏、私は水中に漂っている可能性が高い。

夏だ。
夏休みなのだ。
この季節に、黙って暑さに耐えているわけにはいかない。

私は、40歳を超えてなお、
プールが大好きだ。
いや、海も川も好きだ。

20歳を過ぎても、私は、当たり前のように茨城の川で泳いでいた。
水辺ではしゃぐ?
いや違う。わりと本気で泳いでいた。
しかも片手に近所のおじさん特製の銛(もり)を持っていた。運動神経はあまり良くないので、魚は大して獲れなかったが、類友な友人たちと、網や銛をつかんで、川で激しく泳いだ。
そして肉が焼けるまで泳いで、荒々しく肉を頬張ったら、また川に入った。ワイルド。


または海。
20歳を超えても、ナンパをいっさい寄せ付けないオーラを漂わせて泳いでいた。
あの頃の水着は、ほとんどがビキニであって、今みたいにラッシュガードもなく、下着と変わらぬ、けしからん姿で浜辺を闊歩していたはずなのに、ナンパ師を寄せ付けなかった。
頭のてっぺんからずぶ濡れになって、息を切って波に乗っていた。
サーフィン?違う。体一本で波と対峙していた。

本当は、ナンパされてる女子を羨ましく思っていたのだが、全然されないので、本気の様相で海と戯れていたのかもしれない。我が名はポセイドン。

子供が産まれたら、プールだ。
ベビーカーに詰めるだけ水辺グッズを詰め込んで、プールで泳いだ。
「色々準備が大変じゃない」と、プールに入りたがらないママ友に「そなたプールのない夏を越えるつもりか…!?」と詰め寄ったこともある。
鬱陶しいやつだと思われていたかもしれない。

その頃にはもうラッシュガードがあった。
全身を覆い尽くし、肌を見せることなく水に浸かれる。安心感がすごいし、どれだけ全身をガードしても怪しまれない。
本当は海賊だと言っても、誰も信じないだろう。


そう、私は海賊なのだ。
今年の夏も、夏休みと同時に、水辺のチェックが始まった。



ツーツーツツー ツーツーツツー

こっちは入場制限ありか…勝負は10時までだね。
ははーん、なるほど、蔓延防止対策をするつもりだね!?
そっちの噴水広場はどうだい!?やるね、やってるんだね!?

ツーツーツツー ツーツーツツー

信号を変えたって無駄だよ!
あたしを誰だと思ってるんだい!
広島の川のことは分かってるんだ、あっちの海は人が多いからね!!



「お母さん!私も連れてって!!」

……覚悟は出来てるんだろうね?
もう戻れないかもしれないよ!? ※戻れます

40秒で支度しな!!




娘の支度は、目を見張る速さ。
服の中に水着を着込み、おパンツを決して忘れることなくプールバッグに入れる。
鳩は…いない、よし。




流れるプールに行くと、娘が、永久に拾われない桃のごとく、流れ続けて数時間、もう産まれちゃう!おばあさん、早く拾って!!
そんな気持ちになるほど、あいつは水から出てこない。


川に行く。
茨城にいた時に潜っていた川とそっくりな川を、広島でも見つけた。
水が澄んでいて、川魚が多くて、人の気配が少なくて、流れが穏やかだ。
娘は、鮭が産卵するかのごとく、川の流れに逆らい泳ぎ続ける。早くしないと産まれちゃう!
ここでもまた、そんな気持ちにさせるほど、あいつは水から出てこない。

流石に母さんは歳なので、かつて海賊と呼ばれた(呼ばれてない)あの頃のようには泳げない。
それでも、水辺にいると、力が溢れてくる気がする。
水は、全ての始まりだ。
この暑さの中で、優しく寄り添ってくれる冷たい水は、私の弱った細胞を回復させてゆく。


いや、本当は、水中にいない日も半分ぐらいあるんだけれど、本当は毎日でも行きたい、とにかく暑い、暑すぎる毎日ですね。

皆様、元気に過ごされてますか?
体調にお変わりはないですか?

私は、そういったわけで、水と戯れ、疲れて眠るという、元気な夏を過ごしております。
思いの外、自分の時間が作れない、非日常な毎日故に、noteタイムが作れず、今日は読むのに専念しよう!と、毎日が過ぎてます。

暑い暑い毎日、皆様、とにもかくにも体調崩されませんようお気をつけてお過ごし下さい。
海や川やプールに行けない、頑張るあなたも、ぬるめのお風呂に浸かりながら、海賊ごっこを。

「ここが玉座ですって?ここはお風呂よ、あなたと私の。私たちは水から離れては生きられないのよ」

バルス!!


あなたの細胞も、水で蘇ります。
滅びの呪文言っちゃってるけど。




引用「天空の城ラピュタ」




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